君とはただの幼なじみだった。
部屋に入って1時間くらいたっただろうか。

時刻は12時前になっていた。

「もうそろそろ帰らないと終電無くなるんじゃない?」

智也は机の上のゴミを片付けながら美桜に聞いた。

「うん、そうだねー」

美桜は携帯を見ながら答えた。

「駅まで送っていくから」

智也はそう言って片付けを終えて外に出る準備をしようとした。

「待って」

美桜が突然立ち上がって言った。

「どうした?」

智也は少し驚いて答えた。

美桜は床に落ちたおつまみのゴミ袋を踏みながら、智也の方に近づいて来て、

「今日は帰らないでいいや、」

そう言って智也にキスをした。
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