裏切りのレッテルを貼られた少女

ガラガラガラガラ




『…。』



玲於「…、俺は兄弟で1人だけ双子じゃないんだ。俺は、俺だけ1人なんだよ…。兄貴達も弟達も双子。俺は違う、だから俺はいつも1人」



『…』



玲於「俺は誰にも相手して貰えない。双子は双子で一緒に居るから俺は1人部屋で居る。俺は一生ひとりぼっちなんだよ、!」



『…その、さ。玲於くんは1人だと思っているの?』



玲於「あぁ。そうだ」



『それは違うと思うよ』



玲於「…は?」



『玲於くんは1人なんかじゃないよ』



玲於「んなわけねぇよ」



『あるの!玲於くんはどうして暴走族に入ったの?そこに居た人達は仲間じゃない?信じられる人じゃない?頼れる人じゃない?そんな事ないでしょ?みんな優しくて笑顔が素敵て面白くて居心地のいい場所でしょ?』




玲於くんはハッとした顔をした




玲於「暴走族は弟達に誘われて入った…。あいつらはみんな信じられるしすごく、すごく良い奴ら、信用してる」



『ううん、してないね。いつも心の何処かで壁を作ったりしてる。だからいつも1人で悲しいってことも相談出来ないんじゃないの?』



玲於「そんな事ねぇよ!俺が1人だからって寂しがってたら気持ち悪がられるかもしれねぇだろ」



『…そういうところだよ。軽蔑されるって思ってる?嫌われるって思ってる?逆にもし玲於くんがみんなに本音を言われたら気持ち悪がるの?そんなことないよね。それに皆がそんな事で軽蔑するような人達?』



玲於「…」



『違うよね。それはきっと1番玲於くんが分かってるんじゃない?一回信じてみたら?逆の立場だったら嫌だと思う。仲間なのに見えない壁を作られて相談すらしてくれないなんて。どう?』



玲於「…あぁ、…ぼく、、、あり、がとう…」



『いいえ。どういたしまして。玲於くんならきっと大丈夫だから!』



玲於「うん、!…でもなんでお前は俺らを裏切ったんだ?」



『…あたしはいつもしてないって言ってる。別にあたしの事なんて信じなくていーよ。どうせあたしは嫌われる運命なんだから。じゃーね。頑張って』



玲於「…うそ、なの、?裏切って、なかった、?」




その後に玲於くんがそんなことを言っていたとは…
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