無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜
「いつから入れそうかな?」
首を傾げた佐倉先輩に、頭の中でスケジュールを整理する。
えっと……。
あと数日は図書委員の仕事が残っているから……
「図書委員の引き継ぎが終わり次第、参加させてもらいたいですっ……週明けの月曜日には終わります」
そう伝えると、佐倉先輩がこくりと頷いてくれた。
「わかった。それじゃあ月曜日までにマネージャーのジャージ用意しとくね」
「よろしくお願いします……!」
本当に、マネージャーになれるんだ……。
部活の時に仲良くなったマネージャーさんたちともまた一緒にお仕事ができると思うと、口元が緩んだ。
そして、何より……
和泉くんと共有できる時間が増えることに、私は胸を躍らせた。