無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜
「柴原も、合宿の時静香の言うことは聞いてたとかいうし……」
「みなさん、本当はすごく優しい人たちだったよ」
「あれが?はぁ……あたしには手に終えないわ」
リナちゃんは意味がわからないと言った感じで、再び盛大なため息を吐いた。
そういえば、リナちゃんはよく怒ってたって誰かが言っていたような……。
マネージャーさんたちも、元気でやっているかな……。
って、まだ合宿が終わってからそんなに経っていないけど……。
けど、最後の数日はたくさんお話してくれたから……。
マネージャーさんたちとのことを思い出して、私は自然と笑みがこぼれた。
「……で、提案があるんだけど」
唐突に、そう切り出してきたリナちゃん。
「静香、ほんとにマネージャーにならない?」
「えっ……」
私が……?
正式なマネージャーになるってこと……?