無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜
『画面の端にマークがあると思うんですけど……』



言われるがまま、画面を確認する。

すると、突然中央に和泉くんの顔が映し出された。



「わっ……!」

『そんなに驚きますか?』



私を見て、笑っている和泉くん。

わ……す、すごい……。



「か、かっこよくて、びっくりしました……」

『……』

「す、すごいですね……! こんな幸せな機能がっ……」



和泉くんを眺められるなんてっ……。

貴重な機会を前に、重わずはしゃいでしまう。



『俺も先輩みたいんですけど』

「あ、そ、そうですよね、待ってください……!」



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