無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜
わからないけど、趣味が良くないのは確かで、感謝しないといけない。


改めて、こんなに魅力的な人が自分を好きになってくれたことは、奇跡としかいいようがない。



「とりあえず、映画館行きましょう」



これ以上この場に静香先輩をいさせたくなくて、手を握る。

さっき、ナンパしようと近づいている男もいたし、今も周りにいる男がみんな静香先輩を見ている。


ただでさえ可愛いのに、今日の静香先輩はいつにも増して可愛いから、誰にも見せたくない。

……どこに行っても目立つだろうけど。



「映画ですか……! 楽しみです!」



そういえば、どこに行くのか伝えてなかった。

俺はデートとかしたことがないし、考えたまずは結果べたに映画を選んだ。

< 80 / 94 >

この作品をシェア

pagetop