無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜



「みなさんが仲良くしてくれただけだよ」

「……まあ、静香の本性知ったらほだされるか。さ、じゃあ今日も働くわよ!1年はたっぷりこき使ってやるからね!!」

「「「えええ〜!?」」」



不満がっているみなさんを見て、くすっと笑ってしまった。

なんだかんだ、リナちゃんを慕っているのが伝わってきて、嬉しくなった。








早速仕事が始まって、体育館倉庫に荷物をとりにいく。



えっと……ラインカーは……あった!


取り出そうとした時、後ろから手が伸びてきた。




「わっ……!」

「……驚かせてすみません、俺です」



あ……い、和泉くん……!



「なんだか体操服の先輩、懐かしい気分です」

「ふふっ……改めて、今日からよろしくお願いします」

「こちらこそ。でも……」



何か言いかけた和泉くんを、じっと見つめる。




「あんまり俺以外の部員と、仲良くしないでくださいね。……妬くので」



拗ねたような表情の和泉くんが可愛くて、笑みが溢れた。



「はいっ……」









****


ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
「無自覚な恋人。」はここで一旦完結となります!

まだまだふたりを書いていたい気持ちもありますので、また番外編など機会があれば書かせていただきたいと思っております!
静香ちゃんと和泉くんを見守ってくださり、ありがとうございました…!

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