妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日～

『横浜医大付属病院』
匡貴さんの怪我は出血の割には傷は浅く、命に別条はなかった。

救急車の中で意識が遠のく匡貴さんを見て、狼狽えて号泣してしまった私。
私は後で恥ずかしい思いをした思って、あの時の自分に後悔した。


匡貴さんを刺した犯人は船内の従業員で、大勢の従業員達を束ねる管理者の男性。
匡貴さんに業務上のコトで叱責を受け、それを念に持っての犯行。
凶器にしようされたナイフは金属探知機に反応しない非金属性のナイフだった。

ショーは強行されたが、私達の船上ウエディングは延期。
勿論、ハネムーンも中止。

『ブルーラグーン号』は私達を横浜に残して、アメリカ西海岸に向けて出向した。