妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
私達は廊下の奥へと突き進み、人気ない場所に話をした。

「あの日の夜の話です…」

「…あ…俺が君を二人の男性から助けた時の話か…」

「はい…その後…私達は夜を明かして…」

「ストップ…待ってくれ」

氷室社長は私の言葉を制した。

「えっ!?」

「君と夜を明かしたのは凪良社長だ…君は大きな誤解しているぞ…」

「えぇ~っ!?」

私は驚きの余り、大声を上げてしまった。

「失礼しました…」

「…もしかして…ずっと…君は・・・」

「すいません…」

私は慌てて頭を下げて謝った。

「時折…君が俺の顔を申し訳なさそうに見ると凪良社長は悩んでいたぞ…君はもしかして…そのお腹の子は俺の子供であるかもしれないとずっと思っていたのか?」

「はい…」

「…俺と同じ銀髪の子供が誕生したら、一目瞭然で…凪良社長の子ではないと証明されるからな…」

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