妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
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『槇村レディースクリニック』
お姉ちゃんは無事に男児を出産した。
私と匡貴さんは病室でお姉ちゃんと正史さんの間に産まれた赤ちゃんと対面した。
「可愛い…」
「・・・生まれたてなのに、もう目鼻立ち整っているな…コイツも将来は正史のようにモテモテのイケメンになりそうだな」
「次はお前の番だな…匡貴」
「…まぁな…」
匡貴さんは大きくなった私のお腹を見て相槌を打つ。
「・・・性別が男の子なら、俺に似てもいいが…女の子なら美晴に似て欲しいな…女の子で俺に似てるのは可哀想だ」
「でも、女の子は父親に似るコトが多いから…」
「そうなんだ・・・」
私達の悩みは赤ちゃんの顔立ちだった。
贅沢な悩みかもしれないが、私達にとっては重大だ。
「美晴…これあげる・・・」
お姉ちゃんは私に安産祈願の御守りをくれた。
「ありがとう…」
「長居は禁物だ…そろそろ帰ろうか?美晴」
「はい…」
「じゃ俺達は帰るよ…正史に雪美さん…」
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『槇村レディースクリニック』
お姉ちゃんは無事に男児を出産した。
私と匡貴さんは病室でお姉ちゃんと正史さんの間に産まれた赤ちゃんと対面した。
「可愛い…」
「・・・生まれたてなのに、もう目鼻立ち整っているな…コイツも将来は正史のようにモテモテのイケメンになりそうだな」
「次はお前の番だな…匡貴」
「…まぁな…」
匡貴さんは大きくなった私のお腹を見て相槌を打つ。
「・・・性別が男の子なら、俺に似てもいいが…女の子なら美晴に似て欲しいな…女の子で俺に似てるのは可哀想だ」
「でも、女の子は父親に似るコトが多いから…」
「そうなんだ・・・」
私達の悩みは赤ちゃんの顔立ちだった。
贅沢な悩みかもしれないが、私達にとっては重大だ。
「美晴…これあげる・・・」
お姉ちゃんは私に安産祈願の御守りをくれた。
「ありがとう…」
「長居は禁物だ…そろそろ帰ろうか?美晴」
「はい…」
「じゃ俺達は帰るよ…正史に雪美さん…」