妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
凪良社長は帯に四苦八苦しながらも何とか解き切った。
それからはいとも簡単に振袖は脱がされてしまった。

見ず知らずのオトコに抱かれたカラダ。

今度は夫となる凪良社長に抱かれた。

「美晴…君は俺もモノだ・・・」

私は彼の腕の中でデジャヴを感じた。

あの時…私の貞操を奪った男も同じ言葉を私に囁いたような気がした。

彼に散々弄られた場所は潤い、彼を受け入れる体勢を整えていた。


彼は私のカラダを組み敷き、欲情に満ちた表情を浮かべて、ジッと射抜くように見つめる。強面の顔立ちが相まって、まるで、どう猛な肉食動物のよう。

私は彼に貫かれるのを待つしかない。

私達に甘い蜜月はない。唯彼の子を身ごもるまで抱かれるしかないんだ。

―――私は諦め、彼にカラダを委ねる。


< 43 / 111 >

この作品をシェア

pagetop