妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
彼に委ねてしまった私のカラダは彼の欲望になされるがままになった。

オトコを知ったばかりのカラダのはずなのに、彼の律動の中で味合うのは今まで感じなかった甘美な愉悦。

カラダだけが快楽に咽び、心は置き去りにされていた。

「君は初めてなんだろ?美晴」

彼の問いに何も返せなかった。

「君は俺のモノだ…浮気は許さないぞ…いいなっ…美晴」

彼は妻となる私に独占欲をむき出しにする。

彼の望みは余命半年の命の父を喜ばせる為の孫の誕生。

―――私を愛してるワケじゃない。

目の前に幾度も火花が飛ぶ。

これで何度目だろうか?

カラダは既に快楽に疲弊している。
意識を失いそうだ。

二人のカラダから奏でられる淫らな旋律と私の嬌声が寝室内に響き渡った。

そして、また…目の前に火花が散った。カラダの内側がとても熱い。

彼は私の中にまた熱を放った。





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