妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
秘書が持って来たどら焼きの代金の入った封筒を受け取った。
中身の金額と確認して、領収書にサインして返した。
「花梨(カリン)、戻ったぞ…一人で心細かっただろ?」
「気安く名前を呼ばないで下さい…氷室社長」
「クッ…テレるトコが可愛いな…」
「私は別に…テレてなんて・・・それよりもお客様の前ですよ…誤解されるような言動は慎んでください」
「あ…そうだったな…」
氷室社長は応接ソファに座る私の方を見た。
「花梨…コーヒーを出せっ」
「承知しました…」
氷室社長が私の前のソファ椅子に腰を下ろす。
「無理を言って、申し訳ないな…取引先の方が『文栄堂』のどら焼きが大好物で…」
「いえ・・・」
「君と会うのは『プラチナ』で会って以来だな…あれから・・・一ヵ月以上経つな…あ…君が憶えていないか…」
「い、いえ…憶えています…」
「すまないが…一服いいか?」
「あ、はい…」
氷室社長は電子タバコを吸い始めた。
中身の金額と確認して、領収書にサインして返した。
「花梨(カリン)、戻ったぞ…一人で心細かっただろ?」
「気安く名前を呼ばないで下さい…氷室社長」
「クッ…テレるトコが可愛いな…」
「私は別に…テレてなんて・・・それよりもお客様の前ですよ…誤解されるような言動は慎んでください」
「あ…そうだったな…」
氷室社長は応接ソファに座る私の方を見た。
「花梨…コーヒーを出せっ」
「承知しました…」
氷室社長が私の前のソファ椅子に腰を下ろす。
「無理を言って、申し訳ないな…取引先の方が『文栄堂』のどら焼きが大好物で…」
「いえ・・・」
「君と会うのは『プラチナ』で会って以来だな…あれから・・・一ヵ月以上経つな…あ…君が憶えていないか…」
「い、いえ…憶えています…」
「すまないが…一服いいか?」
「あ、はい…」
氷室社長は電子タバコを吸い始めた。