妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
「…正史のコトを想う君のキモチを知った俺は…どうしても君には俺を見て欲しかった…夫婦になると言っても…君の合意がないまま…抱いたのは事実だ…そして、妊娠した…でも、出来れば…その子を父の為にも産んで欲しい…産んだ後に離婚したいと言うなら、同意しよう…」
「匡貴…さん!?」
私に離婚を委ねるなんて…彼は結局自分の子を産んでさえくれれば、私じゃなくてもいいんだ。
間宮さんの言葉を一度は鵜呑みにしたけど、違った。
でも、彼の子ではなく、氷室社長の子かもしれない。
氷室社長の子であれば、私が一人で引き取って育てよう。
「・・・分かりました…この子は産みます…」
「ありがとう…美晴」