妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
「間宮さん・・・」


「・・・脅迫状を送り付けた犯人の狙いは社長だったようです・・・でも、犯人の身柄は確保されている模様です。美晴様は此処でお待ちください」

「いえ・・・私も行きます」

私も間宮さんと同じで席を立った。

「美晴様・・・」

「私は彼の妻です…」

私は彼の妻。

「分かりました…二人で向かいましょう…」

********

私達はホールを出て、匡貴さんの元へと駆け付けた。

「社長!!」

私達は担架に乗せられ、運ばれる匡貴さんと出くわす。

「匡貴さん!!」

「間宮か・・・」

匡貴さんは刺されながらも意識はあった。
でも、顔色が悪く、声にいつもの覇気がなかった。

< 96 / 111 >

この作品をシェア

pagetop