妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
彼の薄れていく意識。

「ヤダッ!?匡貴さん…逝かないで・・・」

私は号泣しながら、彼の手を強く強く握りしめて訴えた。

「美晴さん…落ち着いて下さい…後、少しで病院に到着します…」

「間宮さん…」

私は初めて自分のキモチに気づいた。


私はいつの間にか匡貴さんを愛していた。

だから、こんなにも辛いんだ。

このまま…別れるコトになったら、一生後悔してしまいそう。




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