最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
目が覚めたとき、私は仰向けだった。
広くてふかふかな物に、それはもう開放的に、でーんと体を預けていた。
そう。ここはベッドの上。
キングサイズっていうのかな、めちゃくちゃ大きい。
何回寝返り打っても落っこちることはなさそう。
って、─あれっ。え?
ベッド?
白い天井を見つめながら記憶をたどる。
急に眠気に襲われて、ソファで寝ちゃったはずでしょ、それで……それで?
ええっと……どーしてベッドに?
明らかにおかしい状況に、一気に醒覚した。
勢いよく上半身を起こして部屋を見渡すけれど、見えるものは白い壁とカーテンのみ。
なんて殺風景な……。
状況を整理するために、いったん深呼吸をする。
息を大きく吸って、吐いたタイミングで
───カチャリ。部屋の扉が開いた。
「……あー、目ぇ覚めたか」