最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「そういやお前、今日学校行くの」
そんな私の気持ちはつゆ知らず。怜悧くんは、思い出したように問いかける。
「あの……今何時でしょう?」
「2限目があと20分で終わるな」
「なっ!?」
「急いだら3限目間に合うんじゃねーの」
「…………」
さあーっと血の気が勢いよく引いていく。
「どうしよう私、転校してから、なにかとやらかしてばっかりな気がする……っ。そろそろやばいかな、やばいよね」
「そうだな。男の部屋で下着もつけずに寝る考えナシだもんな」
「っ、そのことはっ、忘れてほしいのですが……」
その直後だった。
怜悧くんの口角が意地悪くつり上がったのは。
「忘れてほしい……って。なに言ってんの。本田サン、“今” もはいてねーじゃん」
「……は、わ」
「なあ、トレーナー1枚だけってどんな感じなの。
……ここ、落ち着かねぇだろ」
今にも指先が太もものあたりに触れそうでハラハラ、ハラハラ。