最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

どんな感じって……。
聞かれたら、そこにだけ意識が集中しちゃう。


「スースーする……」

「そりゃあ、そうだな」

「っあ、めくっちゃだめだよ?」


怜悧くんの手を拒否したら、素直に止まってくれた。



「そーだ私、早く学校行かなきゃ」

「はかずに授業受けんの?」

「はくよっ!」

「洗濯機回ってることも忘れてたくせに?」

「え……」



あれ、待って……。
きのう制服と一緒に洗濯させてもらったけど、そのあと
……私、寝たよね。



「と、取り出さずに寝ちゃった……」

「ほんと。手のかかる女」

「……あ、ああもう、おっしゃるとおりで」

「白のレースとか、お前あーいうの着るんだ?」

「………、……えっ?」


フリーズタイム。
ゆうに10秒を超えた。


「ま、まさか京町くんが、出し、てくれ……」

「泣くな。善意だろ」

「うっ……」


ここはありがとうございます、とお礼を述べるべきなのでしょう。
そうでしょう、月。

いやでも無理でしょう。
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