最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
ベッドのすぐ隣。
サイドテーブルの上に簡単に畳まれた制服に、ブラ、キャミ、ショーツ……。
これに怜悧くんが触れたのかと思うと、申し訳ないやら恥ずかしいやら。
だめだめ、思考回路切り替えよ~。
制服に袖を通しながら別のことを考える。
教科書類はロッカーだし、ペンケースとかは机に置きっぱなしにしてきちゃったし、特別準備するものはないよね。
さすがにさすがに、昨日より波乱な1日になることはないでしょう、さすがに!
そう気を引きしめて、寝室を出たら。
「おはよー、昨日ぶり」
飛んできたのは、のんびとりした声。
これは怜悧くんじゃない!顔を見る前にわかった。
私にバケツの水かけた――
「黒土くん!」
「おおー、元気そーじゃん」
よかったねーって、今日も気だるげに頬杖をつきながら薄く微笑む彼は……どうして怜悧くんの部屋に!?