最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
甘美な囁き
私たちは隣にある部屋へと移動した。
外の光じゃなく間接ライトで照らされる室内は現実味がなくて、ここが学校だってことを忘れそうになる。
「QUEENの席はそこね」
三好くんが促してくれたルーレットテーブルに着いて
「ゲーム」の開始を待つ。
座る位置は、幹部ナンバーの順。
──改めてメンバーを整理すると。
壱ノ席・KING、京町怜悧。
纏う空気に隙がない。静かながら絶対的な王。
私のことを「本田サン」と呼ぶ。
そして、弐ノ席・QUEEN(仮)、凡人、本田月(私)。
参ノ席・JACK、三好恭悟。
派手な髪色、ピアスに指輪。それらに劣らない美しさを持つ色男。
私のことを「チャンるな」と呼ぶ。
肆ノ席・ JOKER、黒土絢人。
アンニュイの具現化。皮肉にも悪い笑顔がよく似合う。
私のことを「るなこ」と呼ぶ。
伍ノ席・ACE、巫夕市。
出会ったばっかりでよくわからない。銀髪。REDに明るい人がいて、とりあえずよかった。
私のことを「るなたそ」と呼ぶ。