最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「ええっそうなの!?」

思わず凝視する。

「勝手に信じてれば」

はあ、とため息、三好くん。

と、そこで思わぬ人から声が上がった。



「で、本田サンはなんならできんの?」


この会話の流れで、至極自然なクエスチョンなのに、発言したのが怜悧くんというだけで、心臓がどきーんと跳ね上がる。


「わ、私は……」


待って待って。冷静に考えて、トランプで遊んだこと、ほとんどなくない!?


大富豪とか大貧民とか聞いたことはあるけど、なんのカードが強いとかまでは、わかってなくて。

みんなに教えてもらわずにちゃんと、私ができるゲームといえば……。



「ば……ババ抜き?」

ふっ、と怜悧くんに鼻で笑われた。


「ババ抜きー! ヒーッわろた!!!」巫くんは机を叩きながら暴れ始める。

これは……やらかした!
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