最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -


控えめに教室を見渡す。

……このクラスにはいなさそうだけど、最後に会ったのは5年くらい前だし、見た目が変わってて気づかないだけかも。


でも怖いくらい綺麗な顔立ちをしていたから、会ったらひと目でわかりそうな気もする……。

昨日の人は違ったみたいだけど、懐かしい感じがしたのはどうしてだろう。




「はい静かに! じゃあ本田さんの席は、一番後ろの…… 窓側から2番目だからよろしくね」



先生がそう言った直後、ざわっと大きなどよめきが起こった。



「うわ、カワイソ」

男子陣から哀れみの声が聞こえた一方で。



「え、いいなあ! ずるい!!」


女子陣からは、心底うらやましそうな声が上がる。


え、え、なに……。
< 17 / 301 >

この作品をシェア

pagetop