最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
ここはRED KINGDOMの幹部寮。
敷地に入ることができるのは当然幹部だけ。
それなら、扉の向こうにいるのは私の知ってる人ってこと。
そろりそろりとインターホンに近づいて、カメラをオンにするボタンをタップしてみたら。
『チャンるな、開けて、ドア』
うわ、三好くんだ!
とりあえず、急いでこちらのマイクもオンにする。
「お、おはようございますっ。どうしたんですか? 私もう教室行かないといけなくて……」
『教室? 自習でもするの? えらいねえチャンるなは』
「や、自習じゃなくて授業……」
『今日土曜だよ?』
画面の向こうで、くすっと笑う気配。
……え、……え!!
『寝ぼけてるの? 可愛いね』
いろいろありすぎて曜日感覚なくなってたんだよ……。