最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
『それで。開けてもらえると嬉しいんだけど、いい?』
「あっ、今開けますね!」
怜悧くんがいないのに、勝手にこんなことしていいのか。
迷いながらも、ドアに手をかける。
私はREDの部外者。
幹部の人に逆らう勇気は、持ち合わせてない。
「怜悧くんは今、いないですよ……?」
「知ってる。オレはチャンるなに用があって来たんだよ」
「私?」
「QUEENのルームキー渡してなかったからね」
差し出されたのは、ピンクゴールドのカード。
これ、部屋の扉の色とおんなじだ……。
「あ、ありがとうございますっ。実は昨日、三好くんにルームキーもらいに行こうとしてたところで……」
「うん。取りに来るかなあって思ってしばらく待ってたんだけど、結局来なかったね」
「ひえ、すみません! わざわざ持ってきてもらって……」
「チャンるなが来なかったから、だいたい察したよね。どうだったの? 京町とふたり、ひとつのベッドで過ごした夜は」