最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「そんな……」
だけど、REDのことを話してるときの絢人くんは誰より真剣だったし、誰より大事にしてるように見えたよ。
「黒土の関与はまだ極秘事項。チャンるなは、なにも知らないフリをして普通に授業を受けてね」
「待って、三好くんは今からどうするの? それに、京町くんとか、巫くんは……」
「京町はもう、黒帝に乗り込んでる」
「えっ!?」
そんな!
「嘘、怜悧くん怪我してるのに……!」
「止めようと思ったときにはいなかった。怪我も、ナイフで軽く切りつけられただけって言ってたから、大丈夫だとは思うけど……」
ううん。軽い傷なんかじゃなかった。
昨日だって、止血しかしていないのに……。