最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -

「答えたくないならいい。こっちで勝手に探させてもらう」


廊下に戻った途端襲い掛かってきた二人組を、七原さんは一瞬で蹴散らした。


「あー。いいリハビリになる。どんどん来なよ」


絢人くんを連れ戻そうともしない。もう仲間じゃないって見切りをつけちゃったのかな……。


一緒に行かなきゃと思うのに……足が動かない。



「赤帝にいるうちに、もっと言うこと聞かせればよかったなあ。割と好きだったんだぜ、おれの下僕の、るなこちゃん」


んな言葉が聞きたいわけじゃないのに……。


絢人くんも私に背を向ける。

部屋を出て、奥の廊下へ進んでいく。
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