最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「え、あ……」

「今ならまだ間に合う。黙っててあげるから早く行って。“制裁”受けたくないでしょ?」



──「もしかして」が「確信」に変わる瞬間。

この人はRED KINGDOMの幹部で
この場所は、おそらく──。


どくん、心臓が大きく跳ねた。

そして、我に返った頭が、職員室に行く途中だったことを思い出させる。


うわあ、どうしようどうしようっ。

たぶんここは一般生徒が立ち入っちゃだめな場所で、今すぐ出ていかなきゃいけないけど、
そもそも私は職員室に用があって、早く行かなきゃ怒られるかも。



でも職員室の場所はまだ分かってなくて……。

頭の中が焦りでごちゃごちゃになる。




「どうしたの。エレベーターの使い方がわからないなら教えてあげようか。それともなに、ぜひとも制裁を受けてみたいっていうドМちゃんなの?」

「う……ごめんなさい、アノ」


「うん?」

「……、……職員室ってドコですか……?
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