最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「今はムリだよ。遊んでたら授業間に合わなくなる」

「るなこはマジメに5限目出るんだ」

「出ないわけにはいかないもん。転校初日からいろいろやらかしすぎて、これ以上はさすがに……」



そう。全ては黒土くんにお水をぶっかけちゃったところから始まったんだよね。



「いろいろ? おれが寝てる間に、またなんかやらかしたっていうの」

「それがね、私さっきエレベーターで4階に──……」



言いかけた続きを慌てて呑み込んだ。

──4階エリアはRED KINGDOMの縄張り。


関係者以外の立ち入りは厳禁。足を踏み入れた者は制裁を加えられる。

そのRED KINGDOMのメンバーは、他でもない、私の目の前にいる人じゃん……!



さああっと血が下の方へ流れていく感覚。



「4階……が、どうしたの?」

「っま、間違えた、よんかいは、間違いです」

「へえ、そうなんだ。ところで顔真っ青だけどへーき?」



どうしよう! 
黒土くんの声がめちゃくちゃ冷ややかになった気がする!


私をじっと見つめる
探るような瞳に殺されそう。
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