瞬きもせずに・・
スイーツでインターバル!
「メグミこれ美味しいね!」
「うん!この甘酸っぱいソースがメイプルと絡まってサイコーだね」
私の口の中には、幸せとラズベリークワトロケーキを口いっぱい詰め込んでいる。
そして上草柳さん改めて、由香ゆかと駅前のスイーツショップで膝を合わせていた。
なぜだか、1年対抗試合後、由香が私に急接近!
試合の結果から言えば私が勝ったのでてっきりキツく当たって来ると思いきや、その逆で。テニス初心者であれだけ打てるのはなぜ?だとか、どうやったらそこまで走れるのだとか中学時代のバスケ練習までとあれこれ質問攻めにあった。そして大好きなスイーツが更に二人を近づけ、今では『メグミ、由香』の間柄までになった。
そして学校で噂の人気なスイーツショップ「ブルッセル」に新作のメニューが出たと聞き二人で部活帰りに突撃したのであります。
「でさー、なんでメグミはテニス部に入ったわけ?」
「え?」
「だってよ?内のクラスでメグミの事聞いたら、中学ではめちゃめちゃバスケスゴかったらしいじゃん!しかも県内だと結構強豪!しかもポジションがシューターだとか。バスケはよく知らないけど、テニスで言えばエース、バレーで言えばアタッカー、野球で言えば四番バッター見たいな感じでしよ?」
「う、うん。まぁ点取らないと勝てないしねぇ」
「でしょう?!しかもメグミは城高うちでも期待されていた期待の新人だったのに・・・それさえも蹴ってテニスとは勿体無いなー」
皿の上で綺麗にデコされたラズベリーソースにパンケーキを滑らせながら、残念らしい事を言う(顔は美味しさに負けた崩れ顔だけど・・・)
「ま、まっあ何て言うか、そ、そう新たなチャレンジって言うかアオハル?・・・みたいな?」
「みたいな?・・・・」
「まぁ私は良きライバルが出来て凄く嬉しいんだ。」
「そうだね、私も由香が色々とアドバイスしてくれるから助かる」
「そりゃぁライバルは強くなきゃお互いに成長しないからね」
由香は笑顔で答えてくれた。
・・・でも逆に考えれば自分の為だと言う事か?イヤイヤ善意で言ってくれているんだ。
など考えながらスイーツのとろける甘さに負け目尻が下がるのを忘れて生クリームをペロッと舐める。
「始まったね大会」
「うん。先輩達は今も練習してるね」
先週の日曜日から全国大会地区予選が始まった。この1ヶ月の間に週末に神奈川県内で全国行の切符を争って既に戦いが始まっている。
メンバーは結局スターティングメンバー通りのままに選ばれた。由香は悔しそうにしていたが、私はまだまだ先輩達の足元を追いかけている思いなのだ。
「それにしても最近のテニス部は凄いよね何が危機した感がハンパないよね」
そうなのだ、私も感じた事の無い様なピリピリ感が凄い特に神山部長を筆頭に増田、川口両キャプテン、2年の成瀬先輩に三枝先輩、瀬戸先輩なんかは声をかけた1年に睨みかける程の空気を出していた。
「あの神山部長さえも怖かったね」
「うんうん。3年は今年最後だしね」
「それでも桜井先輩はいつも通り爽やかな笑顔で挨拶してくれたけどね。」
桜井先輩の顔を、カワイイステンドグラスの照明に重ねながらあのニヤリ顔を思い出す。
「・・・なるほどねメグミは桜井先輩にヤラレテテニス部に入ったと・・・メモメモと・・」
「ちょっっ!ちょっと待って!」
由香がメモ長を書くジェスチャーをしながらからかった。
もう夏はそこまで来ていた。
「うん!この甘酸っぱいソースがメイプルと絡まってサイコーだね」
私の口の中には、幸せとラズベリークワトロケーキを口いっぱい詰め込んでいる。
そして上草柳さん改めて、由香ゆかと駅前のスイーツショップで膝を合わせていた。
なぜだか、1年対抗試合後、由香が私に急接近!
試合の結果から言えば私が勝ったのでてっきりキツく当たって来ると思いきや、その逆で。テニス初心者であれだけ打てるのはなぜ?だとか、どうやったらそこまで走れるのだとか中学時代のバスケ練習までとあれこれ質問攻めにあった。そして大好きなスイーツが更に二人を近づけ、今では『メグミ、由香』の間柄までになった。
そして学校で噂の人気なスイーツショップ「ブルッセル」に新作のメニューが出たと聞き二人で部活帰りに突撃したのであります。
「でさー、なんでメグミはテニス部に入ったわけ?」
「え?」
「だってよ?内のクラスでメグミの事聞いたら、中学ではめちゃめちゃバスケスゴかったらしいじゃん!しかも県内だと結構強豪!しかもポジションがシューターだとか。バスケはよく知らないけど、テニスで言えばエース、バレーで言えばアタッカー、野球で言えば四番バッター見たいな感じでしよ?」
「う、うん。まぁ点取らないと勝てないしねぇ」
「でしょう?!しかもメグミは城高うちでも期待されていた期待の新人だったのに・・・それさえも蹴ってテニスとは勿体無いなー」
皿の上で綺麗にデコされたラズベリーソースにパンケーキを滑らせながら、残念らしい事を言う(顔は美味しさに負けた崩れ顔だけど・・・)
「ま、まっあ何て言うか、そ、そう新たなチャレンジって言うかアオハル?・・・みたいな?」
「みたいな?・・・・」
「まぁ私は良きライバルが出来て凄く嬉しいんだ。」
「そうだね、私も由香が色々とアドバイスしてくれるから助かる」
「そりゃぁライバルは強くなきゃお互いに成長しないからね」
由香は笑顔で答えてくれた。
・・・でも逆に考えれば自分の為だと言う事か?イヤイヤ善意で言ってくれているんだ。
など考えながらスイーツのとろける甘さに負け目尻が下がるのを忘れて生クリームをペロッと舐める。
「始まったね大会」
「うん。先輩達は今も練習してるね」
先週の日曜日から全国大会地区予選が始まった。この1ヶ月の間に週末に神奈川県内で全国行の切符を争って既に戦いが始まっている。
メンバーは結局スターティングメンバー通りのままに選ばれた。由香は悔しそうにしていたが、私はまだまだ先輩達の足元を追いかけている思いなのだ。
「それにしても最近のテニス部は凄いよね何が危機した感がハンパないよね」
そうなのだ、私も感じた事の無い様なピリピリ感が凄い特に神山部長を筆頭に増田、川口両キャプテン、2年の成瀬先輩に三枝先輩、瀬戸先輩なんかは声をかけた1年に睨みかける程の空気を出していた。
「あの神山部長さえも怖かったね」
「うんうん。3年は今年最後だしね」
「それでも桜井先輩はいつも通り爽やかな笑顔で挨拶してくれたけどね。」
桜井先輩の顔を、カワイイステンドグラスの照明に重ねながらあのニヤリ顔を思い出す。
「・・・なるほどねメグミは桜井先輩にヤラレテテニス部に入ったと・・・メモメモと・・」
「ちょっっ!ちょっと待って!」
由香がメモ長を書くジェスチャーをしながらからかった。
もう夏はそこまで来ていた。