クールなあなたの愛なんて信じない…愛のない結婚は遠慮します!
「急に、父親だとは話せないわ…。」
「少しずつ、距離を縮めていけたら嬉しいんだが…。」
「健吾兄さんみたいに、遊んだり出掛けたりしたいって事かしら…。」
「まず、そこからかな…。いずれ、俺たちの関係をキチンと話せる日がくるだろう。」
「美晴が受け入れてくれるかどうかは、私にもわからないわ。」
「君は、結婚する気には…なれないんだろう。」
「逆に聞きたいわ。あなたは、美晴の為だけって理由で結婚できるの?」
「梓…。」
その時、ドアが開いて、元気よく美晴が飛び出してきた。
「宿題、終わりました~!」
「それなら、ゲームは30分だけね。もう寝る時間が近いから。」
「ええ~。」
「また、今度ゆっくり遊びに来るよ。美晴ちゃん。」
「約束よ、美馬のおじさん。」
「ああ、約束だ。」