クールなあなたの愛なんて信じない…愛のない結婚は遠慮します!
「あなたが若い社員と浮気してるって。
私もいつだったか土曜の夜、新宿で女連れのあなたを見かけたよ。」
「誤解だよ!初任者研修の担当をしてるだけだし…。」
「私がお義母さんからのイヤミに困ってるって言っても信じてくれないし…。」
「冗談かと思って…。」
由梨はついに泣き出した。
竹本は益々オロオロしながら、頭を下げて謝り続けている。
「由梨、ゴメン。離婚なんて言わないでくれよ。ちゃんと話を聞くから。」
「ホント?ホントに?」
「悪かった。もっと深刻に受け止めれば良かった。
由梨はいつも明るいから、大丈夫だとばかり思って…。」
「信也のバカ!私だって悩むわよ!」