君がいなくなった世界で
私は強い人じゃない。君がアルバムに書いたメッセージのように雑魚だ。一人じゃ何もできなくて、泣き虫で、怖がりで、どうしようもない人間だ。どうして、君みたいな人の命が突然消えて、私がのうのうと生きているんだろう?何度も思った。死ぬなら、私が死ねばよかったんだって。

君を思い出すたびに、目の前がぼやけて泣く。声を殺して、泣き続ける。きっとこれから先もずっとそう。過去を見ないで生きるとか、君の分まで生きるとか、少年漫画の主人公みたいなかっこいい台詞は言えないし、できない。

そんな私を、どうか許してください。









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