冷たい彼の本音
やっぱりイケメンは違うなとか他人行儀なこ
とを考えながらもお見合いは進んだ。
「じゃあ、ここからは若い人同士で」
優斗さんのお父さん、堂本宏樹さんが言った。
(えっもう2人きり?!緊張してきた〜)
ドキドキしながらも私は優斗さんと旅館の庭を歩いていた。
「ゆっ優斗さっ」
私がいい終わる前に優斗さんが口を開いた。
「彩芽さん、俺はお前の事をなんとも思ってないから、安心しろ。」
「えっ‥」
今、お前って言った?一瞬のことすぎて理解が出来なかった。
なんだか急に人が変わったみたいに‥
気のせいだよね。
「おい、聞いてるのか?もし、お前が愛し合いたいみたいな結婚がしたいのなら他をあたってくれ。」
「うそっこんな人だったの、知らなかった」
私は小さくつぶやいてから言った
「分かりました。」
そう言って帰ろうとしたとき
つまづいてしまった!
「きゃっ!」
慣れてない服装のせいでうまく体制が定まらない
すると、どこからか手が伸びて来て
「ったく、あっぶねーな」