【1/2 英語版③巻オーディオブック発売・電子先行③巻発売中】竜の番のキノコ姫 ~運命だと婚約破棄されたら、キノコの変態がやってきました~ 第2章
54 付録 「今日のキノコ」図鑑2 (五十音順一覧&キノコ解説)
「今日のキノコ」図鑑の続きです。
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第一次フィリップ総攻撃部隊(積年の恨みを晴らし隊)
ツチグリ(土栗)
カエンタケ(火炎茸)
ブリーディング・トゥース(流血する歯)
タコスッポンタケ(悪魔の指)
ドクササコ (毒笹子)
フィリップの長年のノー・キノコ枠が外れた際に、総攻撃を仕掛けたキノコ達。
ちょっと語りつくせないので「キノコ姫 第一章 邪魔者は、消えますから」参照。
特にドクササコ先輩の命がけの特攻は涙なしには語れない……かもしれない。
ドクササコとカエンタケの二人……二茸は、攻撃力がトップクラス。
入隊希望者が後を絶たない人気ぶりだが、ターゲットが陰茎激痛&ハゲ散らかし中のため、募集は停止している。
「キノコの総攻撃を報告します」「可愛いよ」
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タマゴタケ(卵茸)
卵型、饅頭型、平らな形に変化する、赤いキノコ。
似ている毒キノコも多く、安易に食べてはいけないが、食べたら美味しい。
「湯上り卵肌」という言葉は自分のことだと思って茹でられてみたところ、美味しく食べられてしまったことがある、うっかりキノコ。
フィリップの頭がツルツルと聞いたので、「ここをツルツルにしたんだよ」と教えるため頭頂部に生えてきた。
卵型の状態でアニエスに撫でられたいので、頑張って傘が開かないように耐えている。
「キノコの騎士と釘」
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タモギタケ(楡茸)
鮮やかな黄色の傘を持つ、食用キノコ。
特技は群生で、味も良く、いいお値段。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
以前にクロードにお詫びキノコとして捧げられた経歴がある。
「アニエスをよろしく」とジェロームへの手土産キノコとして生えてきた。
ポケットに押し込まれたのでちょっと窮屈だが、狭いところも嫌いじゃない。
ちゃんとクロードのところに送り届けてくれたジェロームに感謝している。
「思考が後ろ向きです」
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チチタケ(乳茸)
黄褐色のビロード状の傘を持ち、傷がつくと白い乳のような液が出るリアル乳キノコ。
おいしい出汁が出るので、地域によってはマツタケよりも高値で取引される。
陰湿攻撃が得意な特攻キノコ・ドクササコと似ているが、ドクササコは乳を出さない。
アニエスがチチのことを考えているので自分の出番だと思って生えてきたが、父違いだった。
ちょっと恥ずかしいので、今日の乳は控えめ。
「父が乳を出せば、万事解決じゃない?」というまさかの案を出して来た。
「キノコ罪を犯しました」
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チョレイマイタケ(猪苓舞茸)
淡黄褐色の小さなヘラ状の傘がいくつも集まったキノコ。
地中に菌核があり、それが猪苓と呼ばれる生薬となる。
キノコ部分は食べられるし、結構美味しいらしい。
胸が苦しいとアニエスが訴えたので、助けなければと慌てて生えてきた。
だが効能は利尿や解熱なので、恋のときめきには無効だった。
グラニエ公爵の体調の話を聞き、「解熱と利尿なら得意だよ!」と意気揚々と生えた際には、望まれた薬効とは違ったらしくて少しがっかり。
しかし、美味しそう」と言われて元気を取り戻し、傘を揺らしている。
グラニエ公爵はしばらくの間、トイレが近くなった。
「俺は、好きだよ」「国王の沙汰」
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ツチグリ(土栗)
褐色のヒトデのような外皮の真ん中に球体があり、皮を剥いたオレンジのような見た目。
成熟すると球体の中心部分に穴が開いて胞子を放出する。
一応食べられるが、一般的にはあまり食されない。
アニエスにふざけたことを言うフィリップに対して抗議すべく生えてきた。
「あんまりうるさいと、胞子をぶちまけるよ」と脅しているが、キノコなので伝わっていない。
胞子を噴き出した際には、ナメコのヌメリのおかげでいい感じに付着した。
「あいつ、基本的にうるさい」とフィリップに文句を言いながら胞子を噴いている。
「情けなさが、揺るがない」「立派な馬鹿に成長しましたね」
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トキイロヒラタケ(朱鷺色平茸)
濃い桃色の傘を持っており、次第に色褪せて淡黄白色になるキノコ。
食用だが、成長すると硬く繊維質になるので若いうちに食べておきたい。
美しいピンク色は加熱すると色褪せるので、生でスライスしてマリネがおすすめ。
髪の色を気にするアニエスに「同じピンクだよ。綺麗でしょ?」と訴えて自信を持ってもらおうとしている。
アニエスの髪と同じピンク色の傘が自慢なので、加熱調理に怯えている。
ワンピースがピンク色なのが嬉しくて生えてきたら、アニエスの頬もピンク色なことに気付き、何だか更に嬉しくなってきた。
「アニエスの髪色、朱鷺色で良くない?」と訴え、サクラタケと議論になっている。
「キノコを交えた惚気って何ですか」「面倒じゃありませんか?」
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ドクササコ (毒笹子)
黄土褐色の中央がへこんだ傘を持つ猛毒キノコで、攻撃の陰湿さに定評がある。
体内潜入後、潜伏4~5日後から手足の先と陰茎のみを執拗に攻撃し、激痛を1か月以上継続させる。
何故、そこを狙うのかは謎。
「カエンタケやドクツルタケの手を煩わせるまでもない」と、自ら口の中に特攻を仕掛けて殉死した勇猛果敢なキノコ。
猛毒戦士の二人……二本が本気を出せばフィリップは確実に死ぬが、それではアニエスが気に病むかもしれないと心配し、自らの命と引き換えに陰茎激痛罪(ちょっとバージョンアップ)をお見舞いすることにした。
「今度は痛みの波と程度のレベルを上げる」と言って、フィリップのお腹の中で陰茎激痛罪(ちょっとバージョンアップ)の準備中。
「警戒心が足りませんよ」「キノコを信じよう」
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ドクツルタケ(毒鶴茸)
真っ白で綺麗なキノコで、ササクレ・ツバ・ツボすべて真っ白。
一本で成人一人分の致死量を超える毒を持つ、猛毒キノコ。
デストロイングエンジェル(破壊の天使)の名を持つ、最強の戦士のひとり……一本。
「アニエスに害を及ぼす気ならば、容赦しない」と重い腰を上げ、フィリップに鉄槌を下すべく生えてきた。
ドクササコに道を譲る形で引いたが、いつでもフィリップに攻撃できるよう傘を揺らして準備運動している。
「警戒心が足りませんよ」
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ドクベニタケ(毒紅茸)
鮮やかな赤い傘を持ち、輪を描くように並んで発生して菌輪を形成する、メルヘンなキノコ。
胃腸系の中毒症状を起こす毒キノコで、匂いはないが味は辛い。
……キノコの勇者は何でもかんでも食べ過ぎだと思う。
アニエスが血を連想したので赤いキノコとして生えてきた。
「泣かないで。菌輪見せてあげるから!」と一生懸命生えている。
思いの外綺麗に輪を描いた自分にうっとり。
「キノコの心配」
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ナメコ(滑子)
赤褐色の傘とヌメリを持った、群生が得意なキノコ。
価格も手頃で、ご家庭でも愛される有名キノコ。
アニエスの危機にキノコ人生……菌生最大級のヌメリを出して、靴を再起不能にした戦果あり。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
注意を促すクロードの言葉に「アニエスに何かあれば、ぬめって助ける!」と決意を新たにしている。
「アニエスは、おまえのものじゃない。我々のお姫様だ!」と全力のぬめりをフィリップにお見舞いし、むしられてからも床で懸命に粘液を出してぬめっていたが、見事フィリップを転ばせることに成功した。
「ぬめりは一日にして成らず」と地道な努力の大切さを痛感している。
「アニエスを守るためなら粘液が枯れても悔いはない」という男気あるぬめりキノコ。
「気を付けて」「立派な馬鹿に成長しましたね」「警戒心が足りませんよ」
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ノボリリュウタケ(登竜茸)
灰白色で、木串の束の様な柄に、馬の鞍の様なでこぼこしたものが乗っている。
山で見かけたら何だかわからず、「ん?」と首を傾げてしまいそう。
食用ではあるが、十分に加熱しないと中毒症状があるらしい。
だがそれ以前に、食べて良いのか悩む形。
アニエスの感情の揺れに反応して生えてみたが、周囲をドクベニタケの菌輪に囲まれ、更にオオワライタケに囲まれてしまい身動きが取れない。
何だか恥ずかしいし、少し気まずい。
端っこにいたいのに何故か囲まれるという悩みをヘビキノコモドキに相談したら「それが若さよ」と言われ、よくわからないけれど気が楽になった。
「キノコの心配」
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ハタケシメジ(畑占地)
淡灰色~褐色の傘を持つ食用キノコ。
見た目は傘に模様のない、やる気のない椎茸。
歯ごたえシャキシャキ&深い風味で食用としていい感じらしい。食べたい。
「畑占地という名前だから、畑に生えてみたかった」と言って、薬草跡地に出現。
ひんやりとした土の感触と、少し小高い畝が気に入った様子。
御機嫌のまま厨房で調理されて美味しく食べられた。
「心の鍛錬は、ハイテンションお姉さんです」
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ハナビラタケ(花弁茸)
白い傘が薄い膜状の波を打っていて、フリルの塊に見えるキノコ。
食用で、歯切れの良さが特徴。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
菌糸を心材に進入し、木を腐らせて土に返す仕事も請け負っている働き者。
「アニエスを飾るのは、私!」と気合を入れて登場したが、髪に飾ってもらえなかった。
「じゃあ、ドレスでもいい」と妥協したが、キノコなので伝わっていない。
「可愛いよ」
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ヒイロタケ(緋色茸)
半円球で扁平な緋色のキノコで、全身錆びついたサルノコシカケという感じ。
「木材腐朽菌倶楽部」の一員。
放って置くとどこまでも勝手に盛り上がるオトメノカサに、ブレーキをかける役割だが、ほぼ機能していない。
クロードの告白のせいで飛び出したオトメノカサについて来たが、やはり止められなかった。
プロポーズの際にはオトメノカサに負けない勢いで生え、一緒にゆらゆらと傘を揺らしてはしゃいでいた。
「そもそも、オトメノカサを止めようというのが間違いかもしれない」と、今更なことに気付いた。
「俺は、好きだよ」「俺のキノコのお姫様」
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ピクシーズパラソル(妖精の日傘)
青い傘がガラス細工のようにキラキラ輝くキノコ。
長さが2cmほど、厚さは2mmほどと小さく、壊れやすい。
毒があって食べられない……こんなに小さいのに、試した勇者がいるらしい。
ガラス細工のキノコを見て、自分も褒めてほしくて生えてきた。
ネックレスになってアニエスの首にぶら下がるのが目下の夢だが、そのためには体を鍛えなければいけない。
クロードにむしられた時には、思った以上に優しいむしり方と保管方法に感動した。
「この恩に報いるためにも、丈夫なキノコになってペンダントを目指す」と意気込んでいる。
体の鍛え方をコフキサルノコシカケに聞いてみたが、「菌糸をガー! 胞子をドゥーン! でいける」と言われ、早々に諦めた。
「俺が教えるから」「じんわりと、染みる心」
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ヒトクチタケ(一口茸)
樹木の側面に沿ったハマグリ型で、下部はクリーム色、上部は褐色で光沢があるキノコ。
木にめり込んだ栗饅頭という感じ。
美味しそうな名前に、美味しそうな見た目だが、美味しくないらしい。
クロードに褒められるチャンスだと、どさくさに紛れて出て来た、ちゃっかりキノコ。
ツルツルという話をしていたので、自分の光沢のある部分をアニエスに撫でてもらえるかもしれないと期待に胞子を膨らませて待っていた。
アニエスを守ったキノコ達の代表として光沢部分をクロードに撫でられて幸せだったが、他のキノコに羨ましがられた。
結果、クロードが撫でた光沢部分を皆に撫でられ、更に幸せ。
「キノコの騎士と釘」「魂の伴侶、運命の番」
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ヒトヨタケ(一夜茸)
灰色の傘に中央に鱗片を持ち、名前の通り一夜で傘とヒダが溶けてしまう、とろけるキノコ。
毒キノコで毒成分の名前は、ゴブリン。
アルコールの分解を妨げるので、お酒と一緒に摂取してはいけない……その前に、毒キノコなので摂取しないでほしい。
アニエスが心が溶けると言ったので、「本物のとろける生き様を見せてあげよう」と生えてきた。
今夜はクロードと徹夜でとろける予定。
「あいつ、本当に徹夜した」とクロードに若干引いている。
「心の奥が溶けていく」
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ヒナノヒガサ(雛日傘)
淡い橙色がかった黄色の傘を持つ、直系1cmほどの小さなキノコ。
恐らく毒はないのではないかと言われているが、確信は持てないらしい。
小さすぎて食べ応えがないせいか、食べてすらもらえないキノコの悲しさ。
愛読書の「キノコの勇者と七本のキノコ」を読んでいる途中に、オトメノカサに「傘つながりだから生えて!」と押し出された。
何のことかわからなかったが、照れているアニエスを見て何となく幸せな気持ちになった。
いつか、自分からオトメノカサを誘って生えようと思っている。
「嬉しい誤算」
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ブナシメジ(橅占地)
白褐色の傘に白い柄の食用キノコ。
栽培品が手軽に手に入り、調理法も様々なお馴染み&人気のキノコ。
「ホンシメジ」の名で売られることもあり、それがもとで菌糸のいざこざが起きたこともある。
キノコスープと聞いて、フィリップ撃退キノコ祭りで食してもらうべく喜び勇んで生えてきた。
ルフォール家の厨房のお鍋で、楽しく煮込まれ中。
「今日はキノコスープです」
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ブリーディング・トゥース(流血する歯)
白い塊から血が滴っているように見え、まるでお菓子の「ぷっ〇ょ」のグミ部分がジャムになって溢れてきた感じ。
食用には適さないが味は苦い……キノコの勇者がまた食べたらしい。
フィリップの背中をぐっしょりと赤く染めたが、この液体には抗菌性があるので、実はちょっと優しい。
今回、キツネノロウソクとのコラボレーションで、殺人事件風になってしまったことに驚いている。
「今度は青い色でフィリップを染めたい」とフィリップ染色に意欲を見せる、流血系キノコ。
「せっかく苦いから、口にも入りたい」と言って、ドクササコに止められている。
「警戒心が足りませんよ」
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ベニテングタケ(紅天狗茸)
赤い傘に白いイボが水玉模様のように見える、絵に描いたようなザ・毒キノコという見た目。
スー〇ーマ〇オなら1upしそうだが、実際は食べたらやばそう。
運命の赤い菌糸を感じ取っては生えてくるキノコで、クロードのひとめぼれの相手でもある。
国王にクロードを頼まれた際には、「任せろ」と自信満々で生えてきた。
だがアニエスが謝っているのを見て、罪悪感から少しイボが落ちてしまった。
その後国王の許しを得て安心したと同時に、まさかの舞踏会デビューの機会が訪れ、衝撃で胞子が飛ばした。
アニエスを守るという意識が強く、元気づけることも多いが、キノコなので伝わっていない。
いざという時にはクロードを懐柔するという密命も受けている。
「キノコもクロードのことが好きだし、アニエスのこともだーい好き!」と楽し気に傘を揺らしている。
「女王が二本降臨しました」「ドレスがキノコで、キノコが生えました」「キノコ罪を犯しました」「父親の前で変態呼ばわりはいけません」「おまえが笑っていることが」「私にできること」「俺のキノコのお姫様」
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ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)
鮮やかな朱色の棒状のキノコで、猛毒キノコのカエンタケに雰囲気が似ている。
毒々しい見た目に反して毒はないが、美味しくもないが、ルックスを活かして料理に彩りを添えることもある。
カエンタケに攻撃された経験のあるフィリップに、「誰かに似ているだろう? アニエスをいじめるなら、あのキノコを呼んじゃうぞ」と警告するために生えた。
ササクレシロオニタケと一緒にむしられて床に捨てられたが、「紅白でめでたい気がする」と楽しそう。
「隣にいるべきは」
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ベニヤマタケ(紅山茸)
鮮やかな赤い傘を持つキノコで、群生が得意。
食用であり、ペリペリとした独特の質感と彩りが楽しめる。
苺串間接キス事件を思い出したアニエスに、「苺と同じ赤だよ!」と傘を揺らしてアピールしている。
いつかベニヤマタケ串をアニエスとクロードの二人に食べて欲しいが、串に刺されたら痛いのか心配。
串に刺されたことのある先輩の話では「ちょっとチクッとする程度」らしい。
「何ひとつ、安心できません」
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ヘビキノコモドキ(蛇茸擬き)
灰褐色の傘に黒褐色のイボを持ち、ヒョウ柄のようにも見えるキノコ。
肉は白色で特徴的な味はないが、毒キノコなので口に入れてはいけない……キノコの勇者は、今日も食べてはいけないものに挑んでいるらしい。
どこかのおばさまが好むような柄を持っているだけあって、噂話が大好きなおばちゃん気質。
オトメノカサとは情報交換をする仲。
「最近の若いキノコはいいわねえ」が口癖で、今はアニエスの恋路に興味津々。
「若いんだから、勢いも大事よ」とクロードを激励しつつ、「うちのアニエスにチューしたかったら、もっと男を磨きなさい」と矛盾した主張をしている。
プロポーズの際には「うちのアニエスにプロポーズ!」と母親目線で喜び、嫁入り道具(キノコ)を用意しようとし始めた。
各地で相談に乗っては「それが若さよ」と答えている。
「俺は、好きだよ」「ケヴィンの初恋」「じんわりと、染みる心」「俺のキノコのお姫様」
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ホンシメジ(本占地)
褐色の傘と太めの柄を持つ食用キノコ。
「香りマツタケ、味シメジ」のシメジで、当然見た目も味も申し分ない。
『菌根菌倶楽部』の一員で、マツタケと仲がいい。
この件に関して昔ブナシメジと色々あったが、マツタケの仲裁による和解が成立。
今は愛され食用キノコ界を共に支える仲間として、仲良くしている。
マツタケ、ブナシメジと共に、今宵のルフォール家の食卓を盛り上げる所存。
鍋の湯加減がお気に召したが、長湯しすぎて少しのぼせている。
「今日はキノコスープです」
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マイタケ(舞茸)
黒褐色のヘラ状の傘がいくつも集まったキノコで、良い歯ごたえと香りから食用として好まれる。
見つけると嬉しくて踊りたくなるのが名前の由来。
同じ場所に生えるという特徴があるので、生えた場所に翌年行くとまた生えている……かもしれない。
不調だという公爵を元気づけようと食べてもらう気満々で生えてきたが、クロードに引き渡されてしまった。
「肉と一緒に調理すると柔らかくできるよ!」と自己アピールしているが、キノコなので伝わらない。
「あとは、歯ごたえも自慢!」と引き続き訴えている。
「番の役割」
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マツタケ(松茸)
褐色の繊維状鱗片に覆われて白い地肌が見える、言わずと知れた高級キノコ。
松が生えていると何となく根元を見てしまうのは、このキノコのせい。
食用キノコ界の重鎮の一人……一茸……一本?
『菌根菌倶楽部』の一員で、ホンシメジと仲がいい。
ケーキの味を心配しているアニエスのために、自ら食べてもらおうと生えてきた。
ブノワあたりは毎回とても喜んでくれるので、アニエスに褒められるだろうかとウキウキしている。
だがスイーツとの香りのバランスの問題で、戦線離脱を余儀なくされた。
自分が高級キノコである自負を持ち、いざという時には贈答品としてアニエスの役に立とうとしている。
「おねだりとご褒美」「今日はキノコスープです」
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マツホド(松塊)
松の根に寄生するキノコで、地中に菌核があり、それが茯苓と呼ばれる生薬となる。
子実体……いわゆるキノコは滅多に見られない。
アニエスが胸の痛みを訴えたので、助けようと生えてきた。
効能は利尿と鎮静なので少しは効果がありそうだが、そもそも口にしてもらえなかった。
チョレイマイタケとは、薬用キノコ仲間。
「嬉しい誤算」
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マメザヤタケ(豆莢茸)
真っ黒な土筆の頭状のキノコ。豆という名前だが、見た目の通り食用には不向き。
表面は黒いが中は白く、中央は空洞。
肉は硬さがあるが、割と簡単に崩れる。
硬いのに崩れやすいというわがままボディをアニエスに見せようと生えてきたが、わがままレディの間違いだった。
恥ずかしいのでとりあえず崩れてみようと思っている。
クロードとアニエスに挟まれた時も崩れ気味だったが、めでたいので自ら崩れてみた。
体を鍛えたいピクシーズパラソルに「脆いのも悪くない」と兄貴風を吹かせている。
「わがままレディを目指せと言われました」「俺のキノコのお姫様」
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ムキタケ(剥茸)
薄い黄褐色の半円形の傘を持つ食用キノコ。
傘の下にゼラチン層があるので皮が剥きやすいのが名前の由来。
調理するとゼラチン状になり柔らかくなるのが自慢。
アニエスを死ぬほど好きだというシモーヌに、「アニエスへの好意とゼラチンプルプルなら負けない」と張り合っている。
「本当にアニエスが好きなら、胞子を飛ばして」と提案したが、キノコなので伝わらず、そのまま厨房で美味しく調理された。
「公爵邸のお茶会」
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ヤコウタケ(夜光茸)
日中は白い傘だが暗闇で緑色に光る神秘的なキノコで、世界一といわれる光の強さを誇る。
雨上がりや梅雨時に生え、寿命は三日ほどの生き急ぎ系キノコ。
無毒で食べられなくもないが、水っぽくてカビ臭い……何故そこまでして食べたのだ、勇者よ。
褒められるところはないと思っているアニエスに「そんなことないよ。私と一緒で、アニエスも凄く光ってるんだよ」と訴えたが、昼間なので光っていなかった。
「こうなったら、昼間から光ってやる」と筋トレ……菌トレを始めた。
「耐えて、慣れて」
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ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬き)
黄褐色の傘を持ち、湿気が多いと表面がヌメるキノコ。
ヤマドリタケ(ポルチーニ)によく似ており、同様に美味しい。
何だか深刻な話をしているので、「良かったら食べて元気を出して」と生えてきた。
モドキという名前ではあるが、味と香りには自信があり、パスタがおすすめ。
クロードに傘を撫でられ、満更でもない。
ヤマドリタケとは仲良しで、よく人間を惑わせて遊んでいる……が、結局一緒に食べられている。
「貧乏くじ同士です」
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ヤマブシタケ(山伏茸)
軟らかい白い房状の無数のとげを丸い形に垂らしたキノコ。
ふわふわモコモコの毛玉に見えなくもない。
若いうちは真っ白で、段々褐色を帯びるらしいので、色の変化も楽しそう。
食用で、健康食品でもある。
アニエスの髪にキスしたクロードを見たオトメノカサに「髪に似ているから、ちょっと代わりに生えてきて」と押し出された。
とりあえず正装のクロードの肩でエポレットになれたので、満足して揺れている。
「やっぱり、王子のエポレットは格が違う」と何やらご満悦。
「おねだりとご褒美」
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ルリハツタケ(瑠璃初茸)
淡藍灰色の傘に鮮やかな藍色のヒダを持つキノコ。
乳液は美しい藍色で、空気に触れると緑色に変化する。
食用キノコだが加熱調理すると藍色が失われてしまうので、生で食すのがおすすめ。
トキイロヒラタケとは加熱調理を恐れる仲間。
クロードの髪と同じ青色をこれみよがしに見せつけていたが、照れるアニエスを見て何だか自分も恥ずかしくなってきた。
自身の乳液で染め物ができるのではないかとアニエスに提案しているが、キノコなので伝わらない。
「ピンクの化身と苺の汁」
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ワカクサタケ(若草茸)
緑色の厚い粘液層で覆われ、成長すると黄色に変化するキノコ。
雨露に濡れると、緑の宝石のように輝く。
緑色だが葉緑素の色ではないので、光合成はできない。
毒があるという説もあり、食用には適さない……食べた人に、何があったんだろう。
精霊の力で生えた芽が自分と同じ色なので、嬉しくてアニエスに見せようと思って生えてきた。
だが生えてみたら何だか深刻な雰囲気だったので、とりあえず粘液をツヤツヤさせてアニエスを応援している。
実は緑色なのは粘液で本体は違う色らしいが、それを聞くと「エッチ!」と言って更にぬめるので、よくわからない。
「精霊にお願い」
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第一次フィリップ総攻撃部隊(積年の恨みを晴らし隊)
ツチグリ(土栗)
カエンタケ(火炎茸)
ブリーディング・トゥース(流血する歯)
タコスッポンタケ(悪魔の指)
ドクササコ (毒笹子)
フィリップの長年のノー・キノコ枠が外れた際に、総攻撃を仕掛けたキノコ達。
ちょっと語りつくせないので「キノコ姫 第一章 邪魔者は、消えますから」参照。
特にドクササコ先輩の命がけの特攻は涙なしには語れない……かもしれない。
ドクササコとカエンタケの二人……二茸は、攻撃力がトップクラス。
入隊希望者が後を絶たない人気ぶりだが、ターゲットが陰茎激痛&ハゲ散らかし中のため、募集は停止している。
「キノコの総攻撃を報告します」「可愛いよ」
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タマゴタケ(卵茸)
卵型、饅頭型、平らな形に変化する、赤いキノコ。
似ている毒キノコも多く、安易に食べてはいけないが、食べたら美味しい。
「湯上り卵肌」という言葉は自分のことだと思って茹でられてみたところ、美味しく食べられてしまったことがある、うっかりキノコ。
フィリップの頭がツルツルと聞いたので、「ここをツルツルにしたんだよ」と教えるため頭頂部に生えてきた。
卵型の状態でアニエスに撫でられたいので、頑張って傘が開かないように耐えている。
「キノコの騎士と釘」
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タモギタケ(楡茸)
鮮やかな黄色の傘を持つ、食用キノコ。
特技は群生で、味も良く、いいお値段。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
以前にクロードにお詫びキノコとして捧げられた経歴がある。
「アニエスをよろしく」とジェロームへの手土産キノコとして生えてきた。
ポケットに押し込まれたのでちょっと窮屈だが、狭いところも嫌いじゃない。
ちゃんとクロードのところに送り届けてくれたジェロームに感謝している。
「思考が後ろ向きです」
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チチタケ(乳茸)
黄褐色のビロード状の傘を持ち、傷がつくと白い乳のような液が出るリアル乳キノコ。
おいしい出汁が出るので、地域によってはマツタケよりも高値で取引される。
陰湿攻撃が得意な特攻キノコ・ドクササコと似ているが、ドクササコは乳を出さない。
アニエスがチチのことを考えているので自分の出番だと思って生えてきたが、父違いだった。
ちょっと恥ずかしいので、今日の乳は控えめ。
「父が乳を出せば、万事解決じゃない?」というまさかの案を出して来た。
「キノコ罪を犯しました」
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チョレイマイタケ(猪苓舞茸)
淡黄褐色の小さなヘラ状の傘がいくつも集まったキノコ。
地中に菌核があり、それが猪苓と呼ばれる生薬となる。
キノコ部分は食べられるし、結構美味しいらしい。
胸が苦しいとアニエスが訴えたので、助けなければと慌てて生えてきた。
だが効能は利尿や解熱なので、恋のときめきには無効だった。
グラニエ公爵の体調の話を聞き、「解熱と利尿なら得意だよ!」と意気揚々と生えた際には、望まれた薬効とは違ったらしくて少しがっかり。
しかし、美味しそう」と言われて元気を取り戻し、傘を揺らしている。
グラニエ公爵はしばらくの間、トイレが近くなった。
「俺は、好きだよ」「国王の沙汰」
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ツチグリ(土栗)
褐色のヒトデのような外皮の真ん中に球体があり、皮を剥いたオレンジのような見た目。
成熟すると球体の中心部分に穴が開いて胞子を放出する。
一応食べられるが、一般的にはあまり食されない。
アニエスにふざけたことを言うフィリップに対して抗議すべく生えてきた。
「あんまりうるさいと、胞子をぶちまけるよ」と脅しているが、キノコなので伝わっていない。
胞子を噴き出した際には、ナメコのヌメリのおかげでいい感じに付着した。
「あいつ、基本的にうるさい」とフィリップに文句を言いながら胞子を噴いている。
「情けなさが、揺るがない」「立派な馬鹿に成長しましたね」
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トキイロヒラタケ(朱鷺色平茸)
濃い桃色の傘を持っており、次第に色褪せて淡黄白色になるキノコ。
食用だが、成長すると硬く繊維質になるので若いうちに食べておきたい。
美しいピンク色は加熱すると色褪せるので、生でスライスしてマリネがおすすめ。
髪の色を気にするアニエスに「同じピンクだよ。綺麗でしょ?」と訴えて自信を持ってもらおうとしている。
アニエスの髪と同じピンク色の傘が自慢なので、加熱調理に怯えている。
ワンピースがピンク色なのが嬉しくて生えてきたら、アニエスの頬もピンク色なことに気付き、何だか更に嬉しくなってきた。
「アニエスの髪色、朱鷺色で良くない?」と訴え、サクラタケと議論になっている。
「キノコを交えた惚気って何ですか」「面倒じゃありませんか?」
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ドクササコ (毒笹子)
黄土褐色の中央がへこんだ傘を持つ猛毒キノコで、攻撃の陰湿さに定評がある。
体内潜入後、潜伏4~5日後から手足の先と陰茎のみを執拗に攻撃し、激痛を1か月以上継続させる。
何故、そこを狙うのかは謎。
「カエンタケやドクツルタケの手を煩わせるまでもない」と、自ら口の中に特攻を仕掛けて殉死した勇猛果敢なキノコ。
猛毒戦士の二人……二本が本気を出せばフィリップは確実に死ぬが、それではアニエスが気に病むかもしれないと心配し、自らの命と引き換えに陰茎激痛罪(ちょっとバージョンアップ)をお見舞いすることにした。
「今度は痛みの波と程度のレベルを上げる」と言って、フィリップのお腹の中で陰茎激痛罪(ちょっとバージョンアップ)の準備中。
「警戒心が足りませんよ」「キノコを信じよう」
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ドクツルタケ(毒鶴茸)
真っ白で綺麗なキノコで、ササクレ・ツバ・ツボすべて真っ白。
一本で成人一人分の致死量を超える毒を持つ、猛毒キノコ。
デストロイングエンジェル(破壊の天使)の名を持つ、最強の戦士のひとり……一本。
「アニエスに害を及ぼす気ならば、容赦しない」と重い腰を上げ、フィリップに鉄槌を下すべく生えてきた。
ドクササコに道を譲る形で引いたが、いつでもフィリップに攻撃できるよう傘を揺らして準備運動している。
「警戒心が足りませんよ」
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ドクベニタケ(毒紅茸)
鮮やかな赤い傘を持ち、輪を描くように並んで発生して菌輪を形成する、メルヘンなキノコ。
胃腸系の中毒症状を起こす毒キノコで、匂いはないが味は辛い。
……キノコの勇者は何でもかんでも食べ過ぎだと思う。
アニエスが血を連想したので赤いキノコとして生えてきた。
「泣かないで。菌輪見せてあげるから!」と一生懸命生えている。
思いの外綺麗に輪を描いた自分にうっとり。
「キノコの心配」
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ナメコ(滑子)
赤褐色の傘とヌメリを持った、群生が得意なキノコ。
価格も手頃で、ご家庭でも愛される有名キノコ。
アニエスの危機にキノコ人生……菌生最大級のヌメリを出して、靴を再起不能にした戦果あり。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
注意を促すクロードの言葉に「アニエスに何かあれば、ぬめって助ける!」と決意を新たにしている。
「アニエスは、おまえのものじゃない。我々のお姫様だ!」と全力のぬめりをフィリップにお見舞いし、むしられてからも床で懸命に粘液を出してぬめっていたが、見事フィリップを転ばせることに成功した。
「ぬめりは一日にして成らず」と地道な努力の大切さを痛感している。
「アニエスを守るためなら粘液が枯れても悔いはない」という男気あるぬめりキノコ。
「気を付けて」「立派な馬鹿に成長しましたね」「警戒心が足りませんよ」
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ノボリリュウタケ(登竜茸)
灰白色で、木串の束の様な柄に、馬の鞍の様なでこぼこしたものが乗っている。
山で見かけたら何だかわからず、「ん?」と首を傾げてしまいそう。
食用ではあるが、十分に加熱しないと中毒症状があるらしい。
だがそれ以前に、食べて良いのか悩む形。
アニエスの感情の揺れに反応して生えてみたが、周囲をドクベニタケの菌輪に囲まれ、更にオオワライタケに囲まれてしまい身動きが取れない。
何だか恥ずかしいし、少し気まずい。
端っこにいたいのに何故か囲まれるという悩みをヘビキノコモドキに相談したら「それが若さよ」と言われ、よくわからないけれど気が楽になった。
「キノコの心配」
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ハタケシメジ(畑占地)
淡灰色~褐色の傘を持つ食用キノコ。
見た目は傘に模様のない、やる気のない椎茸。
歯ごたえシャキシャキ&深い風味で食用としていい感じらしい。食べたい。
「畑占地という名前だから、畑に生えてみたかった」と言って、薬草跡地に出現。
ひんやりとした土の感触と、少し小高い畝が気に入った様子。
御機嫌のまま厨房で調理されて美味しく食べられた。
「心の鍛錬は、ハイテンションお姉さんです」
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ハナビラタケ(花弁茸)
白い傘が薄い膜状の波を打っていて、フリルの塊に見えるキノコ。
食用で、歯切れの良さが特徴。
『木材腐朽菌倶楽部』の一員。
菌糸を心材に進入し、木を腐らせて土に返す仕事も請け負っている働き者。
「アニエスを飾るのは、私!」と気合を入れて登場したが、髪に飾ってもらえなかった。
「じゃあ、ドレスでもいい」と妥協したが、キノコなので伝わっていない。
「可愛いよ」
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ヒイロタケ(緋色茸)
半円球で扁平な緋色のキノコで、全身錆びついたサルノコシカケという感じ。
「木材腐朽菌倶楽部」の一員。
放って置くとどこまでも勝手に盛り上がるオトメノカサに、ブレーキをかける役割だが、ほぼ機能していない。
クロードの告白のせいで飛び出したオトメノカサについて来たが、やはり止められなかった。
プロポーズの際にはオトメノカサに負けない勢いで生え、一緒にゆらゆらと傘を揺らしてはしゃいでいた。
「そもそも、オトメノカサを止めようというのが間違いかもしれない」と、今更なことに気付いた。
「俺は、好きだよ」「俺のキノコのお姫様」
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ピクシーズパラソル(妖精の日傘)
青い傘がガラス細工のようにキラキラ輝くキノコ。
長さが2cmほど、厚さは2mmほどと小さく、壊れやすい。
毒があって食べられない……こんなに小さいのに、試した勇者がいるらしい。
ガラス細工のキノコを見て、自分も褒めてほしくて生えてきた。
ネックレスになってアニエスの首にぶら下がるのが目下の夢だが、そのためには体を鍛えなければいけない。
クロードにむしられた時には、思った以上に優しいむしり方と保管方法に感動した。
「この恩に報いるためにも、丈夫なキノコになってペンダントを目指す」と意気込んでいる。
体の鍛え方をコフキサルノコシカケに聞いてみたが、「菌糸をガー! 胞子をドゥーン! でいける」と言われ、早々に諦めた。
「俺が教えるから」「じんわりと、染みる心」
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ヒトクチタケ(一口茸)
樹木の側面に沿ったハマグリ型で、下部はクリーム色、上部は褐色で光沢があるキノコ。
木にめり込んだ栗饅頭という感じ。
美味しそうな名前に、美味しそうな見た目だが、美味しくないらしい。
クロードに褒められるチャンスだと、どさくさに紛れて出て来た、ちゃっかりキノコ。
ツルツルという話をしていたので、自分の光沢のある部分をアニエスに撫でてもらえるかもしれないと期待に胞子を膨らませて待っていた。
アニエスを守ったキノコ達の代表として光沢部分をクロードに撫でられて幸せだったが、他のキノコに羨ましがられた。
結果、クロードが撫でた光沢部分を皆に撫でられ、更に幸せ。
「キノコの騎士と釘」「魂の伴侶、運命の番」
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ヒトヨタケ(一夜茸)
灰色の傘に中央に鱗片を持ち、名前の通り一夜で傘とヒダが溶けてしまう、とろけるキノコ。
毒キノコで毒成分の名前は、ゴブリン。
アルコールの分解を妨げるので、お酒と一緒に摂取してはいけない……その前に、毒キノコなので摂取しないでほしい。
アニエスが心が溶けると言ったので、「本物のとろける生き様を見せてあげよう」と生えてきた。
今夜はクロードと徹夜でとろける予定。
「あいつ、本当に徹夜した」とクロードに若干引いている。
「心の奥が溶けていく」
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ヒナノヒガサ(雛日傘)
淡い橙色がかった黄色の傘を持つ、直系1cmほどの小さなキノコ。
恐らく毒はないのではないかと言われているが、確信は持てないらしい。
小さすぎて食べ応えがないせいか、食べてすらもらえないキノコの悲しさ。
愛読書の「キノコの勇者と七本のキノコ」を読んでいる途中に、オトメノカサに「傘つながりだから生えて!」と押し出された。
何のことかわからなかったが、照れているアニエスを見て何となく幸せな気持ちになった。
いつか、自分からオトメノカサを誘って生えようと思っている。
「嬉しい誤算」
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ブナシメジ(橅占地)
白褐色の傘に白い柄の食用キノコ。
栽培品が手軽に手に入り、調理法も様々なお馴染み&人気のキノコ。
「ホンシメジ」の名で売られることもあり、それがもとで菌糸のいざこざが起きたこともある。
キノコスープと聞いて、フィリップ撃退キノコ祭りで食してもらうべく喜び勇んで生えてきた。
ルフォール家の厨房のお鍋で、楽しく煮込まれ中。
「今日はキノコスープです」
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ブリーディング・トゥース(流血する歯)
白い塊から血が滴っているように見え、まるでお菓子の「ぷっ〇ょ」のグミ部分がジャムになって溢れてきた感じ。
食用には適さないが味は苦い……キノコの勇者がまた食べたらしい。
フィリップの背中をぐっしょりと赤く染めたが、この液体には抗菌性があるので、実はちょっと優しい。
今回、キツネノロウソクとのコラボレーションで、殺人事件風になってしまったことに驚いている。
「今度は青い色でフィリップを染めたい」とフィリップ染色に意欲を見せる、流血系キノコ。
「せっかく苦いから、口にも入りたい」と言って、ドクササコに止められている。
「警戒心が足りませんよ」
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ベニテングタケ(紅天狗茸)
赤い傘に白いイボが水玉模様のように見える、絵に描いたようなザ・毒キノコという見た目。
スー〇ーマ〇オなら1upしそうだが、実際は食べたらやばそう。
運命の赤い菌糸を感じ取っては生えてくるキノコで、クロードのひとめぼれの相手でもある。
国王にクロードを頼まれた際には、「任せろ」と自信満々で生えてきた。
だがアニエスが謝っているのを見て、罪悪感から少しイボが落ちてしまった。
その後国王の許しを得て安心したと同時に、まさかの舞踏会デビューの機会が訪れ、衝撃で胞子が飛ばした。
アニエスを守るという意識が強く、元気づけることも多いが、キノコなので伝わっていない。
いざという時にはクロードを懐柔するという密命も受けている。
「キノコもクロードのことが好きだし、アニエスのこともだーい好き!」と楽し気に傘を揺らしている。
「女王が二本降臨しました」「ドレスがキノコで、キノコが生えました」「キノコ罪を犯しました」「父親の前で変態呼ばわりはいけません」「おまえが笑っていることが」「私にできること」「俺のキノコのお姫様」
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ベニナギナタタケ(紅薙刀茸)
鮮やかな朱色の棒状のキノコで、猛毒キノコのカエンタケに雰囲気が似ている。
毒々しい見た目に反して毒はないが、美味しくもないが、ルックスを活かして料理に彩りを添えることもある。
カエンタケに攻撃された経験のあるフィリップに、「誰かに似ているだろう? アニエスをいじめるなら、あのキノコを呼んじゃうぞ」と警告するために生えた。
ササクレシロオニタケと一緒にむしられて床に捨てられたが、「紅白でめでたい気がする」と楽しそう。
「隣にいるべきは」
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ベニヤマタケ(紅山茸)
鮮やかな赤い傘を持つキノコで、群生が得意。
食用であり、ペリペリとした独特の質感と彩りが楽しめる。
苺串間接キス事件を思い出したアニエスに、「苺と同じ赤だよ!」と傘を揺らしてアピールしている。
いつかベニヤマタケ串をアニエスとクロードの二人に食べて欲しいが、串に刺されたら痛いのか心配。
串に刺されたことのある先輩の話では「ちょっとチクッとする程度」らしい。
「何ひとつ、安心できません」
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ヘビキノコモドキ(蛇茸擬き)
灰褐色の傘に黒褐色のイボを持ち、ヒョウ柄のようにも見えるキノコ。
肉は白色で特徴的な味はないが、毒キノコなので口に入れてはいけない……キノコの勇者は、今日も食べてはいけないものに挑んでいるらしい。
どこかのおばさまが好むような柄を持っているだけあって、噂話が大好きなおばちゃん気質。
オトメノカサとは情報交換をする仲。
「最近の若いキノコはいいわねえ」が口癖で、今はアニエスの恋路に興味津々。
「若いんだから、勢いも大事よ」とクロードを激励しつつ、「うちのアニエスにチューしたかったら、もっと男を磨きなさい」と矛盾した主張をしている。
プロポーズの際には「うちのアニエスにプロポーズ!」と母親目線で喜び、嫁入り道具(キノコ)を用意しようとし始めた。
各地で相談に乗っては「それが若さよ」と答えている。
「俺は、好きだよ」「ケヴィンの初恋」「じんわりと、染みる心」「俺のキノコのお姫様」
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ホンシメジ(本占地)
褐色の傘と太めの柄を持つ食用キノコ。
「香りマツタケ、味シメジ」のシメジで、当然見た目も味も申し分ない。
『菌根菌倶楽部』の一員で、マツタケと仲がいい。
この件に関して昔ブナシメジと色々あったが、マツタケの仲裁による和解が成立。
今は愛され食用キノコ界を共に支える仲間として、仲良くしている。
マツタケ、ブナシメジと共に、今宵のルフォール家の食卓を盛り上げる所存。
鍋の湯加減がお気に召したが、長湯しすぎて少しのぼせている。
「今日はキノコスープです」
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マイタケ(舞茸)
黒褐色のヘラ状の傘がいくつも集まったキノコで、良い歯ごたえと香りから食用として好まれる。
見つけると嬉しくて踊りたくなるのが名前の由来。
同じ場所に生えるという特徴があるので、生えた場所に翌年行くとまた生えている……かもしれない。
不調だという公爵を元気づけようと食べてもらう気満々で生えてきたが、クロードに引き渡されてしまった。
「肉と一緒に調理すると柔らかくできるよ!」と自己アピールしているが、キノコなので伝わらない。
「あとは、歯ごたえも自慢!」と引き続き訴えている。
「番の役割」
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マツタケ(松茸)
褐色の繊維状鱗片に覆われて白い地肌が見える、言わずと知れた高級キノコ。
松が生えていると何となく根元を見てしまうのは、このキノコのせい。
食用キノコ界の重鎮の一人……一茸……一本?
『菌根菌倶楽部』の一員で、ホンシメジと仲がいい。
ケーキの味を心配しているアニエスのために、自ら食べてもらおうと生えてきた。
ブノワあたりは毎回とても喜んでくれるので、アニエスに褒められるだろうかとウキウキしている。
だがスイーツとの香りのバランスの問題で、戦線離脱を余儀なくされた。
自分が高級キノコである自負を持ち、いざという時には贈答品としてアニエスの役に立とうとしている。
「おねだりとご褒美」「今日はキノコスープです」
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マツホド(松塊)
松の根に寄生するキノコで、地中に菌核があり、それが茯苓と呼ばれる生薬となる。
子実体……いわゆるキノコは滅多に見られない。
アニエスが胸の痛みを訴えたので、助けようと生えてきた。
効能は利尿と鎮静なので少しは効果がありそうだが、そもそも口にしてもらえなかった。
チョレイマイタケとは、薬用キノコ仲間。
「嬉しい誤算」
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マメザヤタケ(豆莢茸)
真っ黒な土筆の頭状のキノコ。豆という名前だが、見た目の通り食用には不向き。
表面は黒いが中は白く、中央は空洞。
肉は硬さがあるが、割と簡単に崩れる。
硬いのに崩れやすいというわがままボディをアニエスに見せようと生えてきたが、わがままレディの間違いだった。
恥ずかしいのでとりあえず崩れてみようと思っている。
クロードとアニエスに挟まれた時も崩れ気味だったが、めでたいので自ら崩れてみた。
体を鍛えたいピクシーズパラソルに「脆いのも悪くない」と兄貴風を吹かせている。
「わがままレディを目指せと言われました」「俺のキノコのお姫様」
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ムキタケ(剥茸)
薄い黄褐色の半円形の傘を持つ食用キノコ。
傘の下にゼラチン層があるので皮が剥きやすいのが名前の由来。
調理するとゼラチン状になり柔らかくなるのが自慢。
アニエスを死ぬほど好きだというシモーヌに、「アニエスへの好意とゼラチンプルプルなら負けない」と張り合っている。
「本当にアニエスが好きなら、胞子を飛ばして」と提案したが、キノコなので伝わらず、そのまま厨房で美味しく調理された。
「公爵邸のお茶会」
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ヤコウタケ(夜光茸)
日中は白い傘だが暗闇で緑色に光る神秘的なキノコで、世界一といわれる光の強さを誇る。
雨上がりや梅雨時に生え、寿命は三日ほどの生き急ぎ系キノコ。
無毒で食べられなくもないが、水っぽくてカビ臭い……何故そこまでして食べたのだ、勇者よ。
褒められるところはないと思っているアニエスに「そんなことないよ。私と一緒で、アニエスも凄く光ってるんだよ」と訴えたが、昼間なので光っていなかった。
「こうなったら、昼間から光ってやる」と筋トレ……菌トレを始めた。
「耐えて、慣れて」
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ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬き)
黄褐色の傘を持ち、湿気が多いと表面がヌメるキノコ。
ヤマドリタケ(ポルチーニ)によく似ており、同様に美味しい。
何だか深刻な話をしているので、「良かったら食べて元気を出して」と生えてきた。
モドキという名前ではあるが、味と香りには自信があり、パスタがおすすめ。
クロードに傘を撫でられ、満更でもない。
ヤマドリタケとは仲良しで、よく人間を惑わせて遊んでいる……が、結局一緒に食べられている。
「貧乏くじ同士です」
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ヤマブシタケ(山伏茸)
軟らかい白い房状の無数のとげを丸い形に垂らしたキノコ。
ふわふわモコモコの毛玉に見えなくもない。
若いうちは真っ白で、段々褐色を帯びるらしいので、色の変化も楽しそう。
食用で、健康食品でもある。
アニエスの髪にキスしたクロードを見たオトメノカサに「髪に似ているから、ちょっと代わりに生えてきて」と押し出された。
とりあえず正装のクロードの肩でエポレットになれたので、満足して揺れている。
「やっぱり、王子のエポレットは格が違う」と何やらご満悦。
「おねだりとご褒美」
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ルリハツタケ(瑠璃初茸)
淡藍灰色の傘に鮮やかな藍色のヒダを持つキノコ。
乳液は美しい藍色で、空気に触れると緑色に変化する。
食用キノコだが加熱調理すると藍色が失われてしまうので、生で食すのがおすすめ。
トキイロヒラタケとは加熱調理を恐れる仲間。
クロードの髪と同じ青色をこれみよがしに見せつけていたが、照れるアニエスを見て何だか自分も恥ずかしくなってきた。
自身の乳液で染め物ができるのではないかとアニエスに提案しているが、キノコなので伝わらない。
「ピンクの化身と苺の汁」
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ワカクサタケ(若草茸)
緑色の厚い粘液層で覆われ、成長すると黄色に変化するキノコ。
雨露に濡れると、緑の宝石のように輝く。
緑色だが葉緑素の色ではないので、光合成はできない。
毒があるという説もあり、食用には適さない……食べた人に、何があったんだろう。
精霊の力で生えた芽が自分と同じ色なので、嬉しくてアニエスに見せようと思って生えてきた。
だが生えてみたら何だか深刻な雰囲気だったので、とりあえず粘液をツヤツヤさせてアニエスを応援している。
実は緑色なのは粘液で本体は違う色らしいが、それを聞くと「エッチ!」と言って更にぬめるので、よくわからない。
「精霊にお願い」
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