図書館司書に溺愛を捧ぐ

再開

仕事を始めると今まで見ていたこと以外にも仕事はたくさんあり、意外と大変だった。本は重くて何回も腱鞘炎にもなった。
リファレンスがうまくいかず利用者さんに「もういいや」と言われてしまうこともあった。でもここで働くことに誇りを持ちたくて私なりに一生懸命努力した。
人と話すことは相変わらず得意ではないが大学で克服したいと思いボランティアに参加したことが転機になった。前よりも表情が固まることなく笑えるようになった。

日々仕事に追われ、私もしがみつきなんとか中堅と呼ばれる5年目まで頑張ってきた。
少しだけ余裕も出て職場の人と食事に行ったりしてコミュニケーションがスムーズになってきた。
小学生の頃からすると信じられないくらいに私の世界は広がった。
それでも私の世界はやっぱりここにしかないと思った。狭いと言われるかもしれないけどここが私の原点だから。
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