図書館司書に溺愛を捧ぐ
「紗夜ちゃん明日休みだろ?このままうちに来ないか?」
「え?」
「何もしない。でもまだ一緒にいたい」
初めてのことで戸惑うが私もそばにいたい気持ちでいっぱいだった。
私は基紀さんの顔を見て頷いた。
基紀さんも頷くとレバーをドライブに入れた。
基紀さんの車で緊張して何も話せずにいると赤信号で止まった途端、手を握られた。
「不安に思うことはないよ。何もしない。一緒に過ごしたいだけだから」
私の心の中を見られているようで驚いたが、彼の誠実な言葉に胸がときめいた。
もう29なのに何もかも初めてなんて恥ずかしい。
俯き自分の膝を見つめているとまた車は動き出した。
私だって基紀さんといたい。
彼だってさっきも緊張してた。私と一緒。
一緒にいたい気持ちも基紀さんだけじゃないって気がついて欲しい。
前なら流されるままだった。
頼り甲斐のある彼に寄りかかり流されるままだったかもしれない。
でもこの2年で周りを見れるようになった。
基紀さんの気持ちにも少しだけ気が付けるようになった。だから言わなければならないと思う。
「基紀さん、私も一緒にいたいの。今日はそばにいたいです」
返事がなくて不安になり横顔を覗き込むと、みるみるうちに彼の耳が赤くなった。
言って良かった、と思った。
「え?」
「何もしない。でもまだ一緒にいたい」
初めてのことで戸惑うが私もそばにいたい気持ちでいっぱいだった。
私は基紀さんの顔を見て頷いた。
基紀さんも頷くとレバーをドライブに入れた。
基紀さんの車で緊張して何も話せずにいると赤信号で止まった途端、手を握られた。
「不安に思うことはないよ。何もしない。一緒に過ごしたいだけだから」
私の心の中を見られているようで驚いたが、彼の誠実な言葉に胸がときめいた。
もう29なのに何もかも初めてなんて恥ずかしい。
俯き自分の膝を見つめているとまた車は動き出した。
私だって基紀さんといたい。
彼だってさっきも緊張してた。私と一緒。
一緒にいたい気持ちも基紀さんだけじゃないって気がついて欲しい。
前なら流されるままだった。
頼り甲斐のある彼に寄りかかり流されるままだったかもしれない。
でもこの2年で周りを見れるようになった。
基紀さんの気持ちにも少しだけ気が付けるようになった。だから言わなければならないと思う。
「基紀さん、私も一緒にいたいの。今日はそばにいたいです」
返事がなくて不安になり横顔を覗き込むと、みるみるうちに彼の耳が赤くなった。
言って良かった、と思った。