図書館司書に溺愛を捧ぐ
重なった唇は徐々に熱を増し、私は息が苦しくなり口を開けてしまう。
するとそこへ基紀さんの舌が入ってきて驚いた。
私の舌が引っ込んでしまうが彼の舌は口の中を優しく撫でてきた。そして徐々に引き出され、絡んできた。

はぁ、はぁ

息が荒くなると基紀さんにしがみつく手は強くなってきた。

絡ませあった舌から水が口角を流れ落ちる。
それを垂らすことなく舐め上げられ私は胸の奥が苦しくてもどかしい。

「基紀さん、大好き」

「俺もだよ。紗夜ちゃん、愛してる」

さっき言われた言葉は間違ってなかったんだ。
囁くように言われた言葉をまた聞くことができ胸が熱くなる。

「このまま進んでもいい?ダメならいくらでも待つから言って」 

「待たなくていい…です」

彼の目を見られず、胸に向かってそう伝えた。
すると私の身体は浮き上がり、彼に抱き抱えられて移動し、ベッドの上に静かに降ろされた。

「紗夜ちゃん、もう止まれなくなるよ」

今度こそ私を見下ろす目を見てちゃんと頷いた。

「ありがとう」

そう言うと私に覆いかぶさってきた。
< 70 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop