図書館司書に溺愛を捧ぐ
9月27日
「館長、ちょっといいですか?」
俺は2年前から顔馴染みになった館長を図書館の外にお願いごとををするため呼び出した。
「水谷さん、どうしました?」
「実は花沢さんにプロポーズをしたいと思いましてお願いにあがりました」
「えっと、失礼ですがお付き合いされていたのですか?」
「2年前に申し込みました。一度はOKしてもらえましたが、彼女は私の隣に立つ自信が欲しいといい保留になりました。でも彼女を見続けてきて、そろそろいいのではないかと思えてきたんです。この2年、すごく頑張っていたと思います。だからそろそろ私のところに落ちてきて欲しいんです」
「なるほど。確かにここ数年は目を見張る活躍でした。人としてもひと回り成長しましたね」
「はい」
「でも私にお願いをされても結婚は手伝えないのではないかと思いますよ」
「いえ。私が頑張ります。なので9月27日シフトを休みにして欲しいんです。彼女の誕生日なんです」
「なるほど。そのお願いですね。私には結婚を推すことも拒絶することも出来ません。でもシフトを操作することだけは出来ますね」
俺は頭を深く下げた。
「お願いします。自分でなんとかします。だから休みをください」
「わかりました。私も影ながらあなたたちを見つめてきた1人ではあります。頑張って欲しいと少し思ってしまいます。なのでシフトだけは操作しましょう」
笑いながら館長はそういってくれた。
そう、図書館のみんなは俺が陰から紗夜を見つめてきたことを知っている。
ストーカーではない。
でも堂々と行って紗夜のプレッシャーになるわけにはいかなかった。
だからそれとなく周りの人にも話していた。
だから紗夜は知らないだろうけど俺の気持ちはこの2年周りには丸わかりだった。
でもこれは周りを牽制する意味でもあった。
それに利用者がもし紗夜にちょっかいを出そうものなら俺に連絡が来るように、そして紗夜を守ってもらえるようにお願いしていた。
そのため俺は出張に行くたびに差し入れを足繁く持って行っていた。
俺に好意を寄せていた女性スタッフたちはみんな呆れ顔になるくらい俺は紗夜に惚れ込んでいた。
莉奈ちゃんに至っては「行き過ぎると怖いですからね」と注意までされてしまった。
俺にとっては唯一無二の女の子だから許して欲しい。
その代わり、俺の愛情は全て紗夜に捧げるから……。
頭の先から爪先まで、髪の毛一本まで彼女の全てを愛することを誓うよ。
俺は2年前から顔馴染みになった館長を図書館の外にお願いごとををするため呼び出した。
「水谷さん、どうしました?」
「実は花沢さんにプロポーズをしたいと思いましてお願いにあがりました」
「えっと、失礼ですがお付き合いされていたのですか?」
「2年前に申し込みました。一度はOKしてもらえましたが、彼女は私の隣に立つ自信が欲しいといい保留になりました。でも彼女を見続けてきて、そろそろいいのではないかと思えてきたんです。この2年、すごく頑張っていたと思います。だからそろそろ私のところに落ちてきて欲しいんです」
「なるほど。確かにここ数年は目を見張る活躍でした。人としてもひと回り成長しましたね」
「はい」
「でも私にお願いをされても結婚は手伝えないのではないかと思いますよ」
「いえ。私が頑張ります。なので9月27日シフトを休みにして欲しいんです。彼女の誕生日なんです」
「なるほど。そのお願いですね。私には結婚を推すことも拒絶することも出来ません。でもシフトを操作することだけは出来ますね」
俺は頭を深く下げた。
「お願いします。自分でなんとかします。だから休みをください」
「わかりました。私も影ながらあなたたちを見つめてきた1人ではあります。頑張って欲しいと少し思ってしまいます。なのでシフトだけは操作しましょう」
笑いながら館長はそういってくれた。
そう、図書館のみんなは俺が陰から紗夜を見つめてきたことを知っている。
ストーカーではない。
でも堂々と行って紗夜のプレッシャーになるわけにはいかなかった。
だからそれとなく周りの人にも話していた。
だから紗夜は知らないだろうけど俺の気持ちはこの2年周りには丸わかりだった。
でもこれは周りを牽制する意味でもあった。
それに利用者がもし紗夜にちょっかいを出そうものなら俺に連絡が来るように、そして紗夜を守ってもらえるようにお願いしていた。
そのため俺は出張に行くたびに差し入れを足繁く持って行っていた。
俺に好意を寄せていた女性スタッフたちはみんな呆れ顔になるくらい俺は紗夜に惚れ込んでいた。
莉奈ちゃんに至っては「行き過ぎると怖いですからね」と注意までされてしまった。
俺にとっては唯一無二の女の子だから許して欲しい。
その代わり、俺の愛情は全て紗夜に捧げるから……。
頭の先から爪先まで、髪の毛一本まで彼女の全てを愛することを誓うよ。