【完】好きだからそばにいるんだよ
「あぁ。小さいけど、根性があってヒヨコのように可愛い。俺はそんな日和が好きだった。それも俺の初恋」







桐斗くんの初恋が私。まさかそんな風に思われていたなんて、思いもしなかった。







「日和が引っ越してからもずっとお前を想っていた。再会した時、彼氏がいるって聞いて驚いたけどな」







「えへへ。ごめんね、驚かせて」







「10年以上も離れていたんだ。彼氏がいても不思議はなかった。...再会してから、いつ、日和に告白しようか、あるいはしないでおくか悩んだ。文化祭の日、白矢とお前の姿を見て、俺はそこで気持ちの整理がついた。けど、言うだけ言おう。そう思って今、告白した」










知らない間に桐斗くんを困らせていたんだ。悪いことではないけど、心が痛む。








桐斗くんは私にとって、大事な人だから。傷つけたくなかった。








桐斗くんがそんな気持ちと葛藤しながらも、私に告白してくれだんだから、私もその気持ちに応えないと。
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