【完】好きだからそばにいるんだよ
次の日の朝。日和は登校してすぐに職員室に行った。







母からの連絡が既にきていて、先生は朝のHRでクラスの皆に説明すると言った。









皆、驚くだろうな。どんな顔していよう...。笑っているのも変だし。







かと言って、悲しい顔するのも皆を不安にさせちゃうよね。いつも通りにしていよう。









「突然だが、皆に話がある」








朝のHRが始まり、早速先生は日和の転校について話し始めた。








「という訳で、中原は2週間後に転校することになった。だが、春には戻るそうだから卒業式は皆と出られる。だからあまり悲しむことはない」









気遣っている先生の気持ちは分かるが、白矢と美華は驚きを隠せないでいた。









休み時間になり、美華は違うクラスにいる、紬と凛に日和の転校のことを知らせた。









「日和、転校って本当!?」








「凛、落ち着いて...」








「紬...だって...」







「つーちゃん。転校は本当だよ。ごめんね。驚かせて...。皆もごめんね」








「謝ることない。一番ショックを受けているのは中原なんだから」








「白矢くん...。確かにパパに最初転校のこと言われてショックを受けたけど、大好きなおばあちゃんのためだから。私、頑張ることにしたんだ」
< 16 / 135 >

この作品をシェア

pagetop