【完】好きだからそばにいるんだよ
「そうか」







白矢と他の3人はそれを聞いて納得する。







日和は今も泣くのを堪えて、自分たちに必死に伝えようとしている。








「それにね、おばあちゃんがいるところは、ここに引越して来る前に住んでいた場所なんだ。だから環境にはすぐになれると思う...!」








「それでも、やっぱり日和がいないと寂しいな...」








「美華...だよね。そこって確か、電車でも3時間はかかるところだし。休みの日に簡単に会えないよね」







「もう!紬も美華も暗い顔しないでよ...!冬休みになれば会えるよ!それに、春には帰ってくるわけだし」








「そうだ。一番別れが辛いのは中原だから俺たちがちゃんと送り出さないとな」








「白矢くん...。そうだよね。春には会えるんだから。紬、凛。そして白矢くん!皆で転校先で頑張れるように日和を送り出そう!」








美華の言葉に、紬と凛、白矢も頷いた。








「ありがとう皆。中原日和!春には皆のところに絶対戻って来ます!」








そして2週間が経ち、日和が引越す日となった。








家の前には、お店の常連客や近所の人、美華たちが集まっていた。
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