【完】好きだからそばにいるんだよ
新生活と再会
祖母が待つ町に着いた中原家。







そこは、日和が以前住んでいた街よりもとても静かなところだ。







日和たちの新しい新居は祖母の家から歩いて5分のところにある。








荷物の搬入が終わって、日和たちは荷解きの前に祖母の家へと向かった。








「日和ちゃん...!元気にしてたかい?」








「おばあちゃん!元気だよ。ほら、おばあちゃんが作ってくれたぴよ吉さんのぬいぐるみ。まだ持ってるよ」








「まあまあ。まだ大切にしてくれてるのかい。ありがとうね〜」








久しぶりに日和に会えてとても嬉しそうな祖母の姿を見て、日和も嬉しくなった。










その日の夕飯は祖母の家で家族の皆で食べた。帰宅してからは荷解きを始めた。









夜も遅いので、すぐに使う日用品や勉強道具をダンボールから出し、棚に収納した。







次の日の朝からは、住所の変更手続きをする為に市役所や郵便局を周り、昼食を済ませたあとは日和がこれから通う高校に挨拶をしに行った。








その日は平日で、私服の日和は生徒たちの注目の的となっていた。








皆こっち見てる。やっぱり私服だと浮くよね。







新しく担任になる先生、いい人だったな。クラスはどんな感じだろ?









前のクラスは賑やかで楽しかったから、またそんなクラスがいいな。
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