【完】好きだからそばにいるんだよ
「あら?あらあらあら...!もしかして、中原さん?」







「あら!懐かしい。小柳さん?よね」








「そうよ!久しぶりねぇー」






誰だろう?ママと同い歳くらいのおばさん。どこかで見たことあるような....。








「もしかして日和ちゃん!」







「は、はい...!こんにちは」







私のこと知っている。やっぱりどこかで会ったことあるんだ。







「けどどうしたの?確か引越したはずなのに」







「お義母さんが病気になってね。しばらくここに住むことにしたのよ。それで今、日和の転校手続きをしてきたところ」








母がここに来た経緯を話していると、この学校の男子が日和たちの方にやって来た。








「母さん。まだいたのかよ...。もう、参観日は終わったんだから早く帰ってくれ」








どうやらこのおばさんの息子さんみたいだ。








日和の母はおばさんの息子さんを見て驚きの声を上げた。









「まあ....!桐斗くんじゃないの!」








日和の母の迫力に驚いた桐斗だったが、日和と同じく、どこの誰だが分からないでいる。








「こ、こんにちは。母さん、この人は?」








この男の子も見たことがあるような。確か写真に似たような男の子が....。








「ほら、昔保育園一緒だった中原さん。それと、娘さんの日和ちゃんよ...!」









「大きくなって。すっかり男の子ね。ねぇ、日和」









「日和?日和ってあの日和か!?」
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