【完】好きだからそばにいるんだよ
「おまかせあれ!我が手芸部は日頃から参考資料として、仮装特集が載った雑誌や作り方の資料を揃えているのです!そして今回の文化祭では、私たちも衣装作りのサポートを行っています...!」







おぉ...!なんか凄く頼りになりそう!






説明を終え、広瀬は早速資料を何冊か揃えて日和に渡した。






へぇー色んなのがある。ハロウィンの仮装といっても沢山の種類があるんだね。作り方も簡単で分かりやすい。







ブブブブ..... ブブブブ....






日和のスマホが震え始めた。誰かからの着信だ。







日和は制服のポケットからスマホを取り出し、画面を見た。






白矢くん...!






久しぶりに見た名前だったので、驚いて少し出るのが遅くなってしまった。





「もしもし?」






『やっほー日和!』






そこに出たのは白矢ではなく、美華だった。






「みかっち!?久しぶり。どうして白矢くんの電話にみかっちが出てるの?」






『最近日和に連絡した?って白矢くんに聞いてみたらしてないって言って。それで白矢くんのスマホでかけてるってわけ。紬と凛もいるよ』






『日和ー!紬だよ!元気にしてる〜?』





『凛だよ!今隣で白矢くんがブツブツと文句言っててちょー面白いよ』





『おい...!余計なこと言うな!』





「あははは...!皆相変わらずだね」





転校してからあまり時間は経っていないのになんだか懐かしく感じる日和。
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