【完】好きだからそばにいるんだよ
『ねーねー今何してたの?』






「うんとね、文化祭で仮装をするんだけどその仮装を何にしたらいいか迷っていて...。それで今、手芸部で参考資料を見せてもらっているんだ」







『へぇー仮装か。いいな。小人とか似合いそう』






『え?仮装!?私は妖精とか日和に似合いそう』






『美華は小人、紬は妖精か...あたしはお姫様とかいいな〜』






「どれも可愛いしいいよね」






やっぱり皆がいるとアイディアが湧きやすいな。







『ほら、白矢くんも何かないの?日和に似合いそうなやつ』







美華にそう言われて少し考え込んだ白矢。








何か思いついたのか美華からスマホを受け取り、日和と久しぶりの会話を交わした。







『ぴよ吉さんはどうだ?中原ってヒヨコっぽいし』







「ぴよ吉さんか。ていうか白矢くん。私ってそんなにヒヨコに似てる?」







『似てる。多分今、ヒヨコみたいにむむって顔になってる』






むぅ〜。...あ、これがヒヨコっぽいのかな?







『ぴよ吉さんか。確かに日和にピッタリだね!』







1番の日和の身近にいるぴよ吉さん。その姿を想像した美華はすぐに賛成した。







『それがきっかけでお店の宣伝になるよね!』







『凛ナイス!日和が考えたマスコットキャラが転校先の学校の皆に知られることが出来たら、パン屋がもっと有名になるよ!』







紬がそう言うと、日和は『なるほど』と思った。








ぴよ吉さんが皆が知ってくれたらパン友ができるかも...!





「じゃあぴよ吉さんに決定!皆ありがとう!」
< 29 / 135 >

この作品をシェア

pagetop