【完】好きだからそばにいるんだよ
凛と紬は頭を抱え始めた。日和と白矢に関して悪いところが見つからないからだ。








さっきまで仕切っていた美華も言葉が出なくなった。







話さなくなるみかっちは珍しい。いつもは話の中心となって、皆を楽しませるムードメーカー的存在。







そのみかっちが言葉がなくなるなんて...。やっぱり私たちって変、なのかな?







「ねぇ、日和」







「何みかっち?」







「2人はさ、どうやって付き合ったの?」







「うーんとね、白矢くんから告白されたの。初めて男子から告白されてびっくりしたな」








「紬、凛。これを聞いてどう思う?」








「謎が深まった。紬は?」








「それな!しか言えないよ...」







3人はさらに頭を抱えた。







「3人して頭抱えないでよ〜。もぐもぐ」








困りながらもパンを食べ続ける日和。









口をもぐもぐしていると背の高い男子が日和の後ろに立っているのに気づいた。








「そろそろ席に座っていいか?」







「白矢くん。おはよう」






「ん。今日もぴよ吉パン食べているのか」








「そうだよ。白矢くんも食べる?」








無表情な白矢。日和の頬っぺに付いていたカスタードクリームを指で取って舐めた。







頬っぺにクリームが付いていたんだ。私、いつも付いているんだよね。








「今はお腹空いてないからコレで充分」








さっきまで頭を抱えていた3人は白矢の無意識な行動に驚いて席から立ち上がった。








「白矢くん少食だもんね」








「何、この空気...」








「つーちゃんどうしたの?みかっちにりーちゃんも」







白矢の行動に動じない日和は3人が何故、動揺しているのか分からなかった。








そんな日和を見て、3人は誰もが言いたくなるアノ言葉を2人に言い放った。









「「「リア充爆発しろ!!」」」
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