【完】好きだからそばにいるんだよ
ほんとだ。矢島さん黙々と作業をこなしてる。私も負けてられない...!






目指せ!パン友作り!...じゃなくて...目指せ!ぴよ吉ポンチョ完成!






その日はもう暗いので材料を買うのは後日、お店を買いに行くことにした。







「おばあちゃん来たよ」







「日和ちゃん。いらっしゃい」






日和は放課後必ず祖母の家に寄っている。









昼間は母が来て、祖母の話し相手になってから父と一緒にパンを売りに行く。







日和も同じく、少しの時間でもつくって祖母の話し相手になっている。








成長した孫と話す祖母はとても嬉しそうだ。








「おばあちゃん調子はどう?」







「今日は調子いいね〜。日和ちゃんが来てから元気になっている気がするよ」








「良かった。あのね、文化祭でハロウィンの仮装をすることになったんだよ」








「まぁ〜それは凄いね。日和ちゃんはなんのオバケになるんだい?」







「私はねオバケじゃなくて、ぴよ吉さんの衣装を作ることにしたんだ」







「まあまあぴよ吉さんかい。日和ちゃんにピッタリだね〜」







「友だちもね、そう言ってくれたんだ。えーとねぇ...これこれ!」








日和は今日考えたぴよ吉ポンチョのイラストを祖母に見せた。







「あら可愛いわね。これを作るの?」







「うん。そうだよ」
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