【完】好きだからそばにいるんだよ
「あのね、白矢くんと私が恋人っぽくないって皆に言われてから何となく白矢くんとの関係がよく分からなくなって。それからずっとモヤモヤしてて....」









「ごめん!」







日和の心情に気づいて美華がいち早く謝った。








「みかっち!?」







なんでみかっちが謝るの?全然悪いことしてないのに。








「日和がそんな風に悩むなんて思わなくて...。ごめんね本当」









「私も...!無神経なことばかり言ってごめん!」









「つーちゃん」









「日和と白矢くんが上手くいかなくなったらあたしたちの責任だよ。嫌な思いさせてごめんね日和...」








「りーちゃんも。皆が謝ることないよ!私も白矢くんのこと、全然知らなくて...。そんな私を見て少しでも彼女の自覚を持っても言われて嬉しかったよ」








「日和...」








「みかっちが悩んでいたら私だって、絶対そう言うよ。つーちゃんとりーちゃんにも...!」









良いところも悪いところも指摘して自分自身も、お互いもより、知っていく。それって大切なことだよ。









「皆がいなかったら私は何も分からないまま、白矢くんと過ごすことになっていたと思う。だからありがとう皆...!」








「日和〜!」








「りーちゃん!?」







凛は日和の優しさを痛感して日和を抱きしめた。








「もう、いい子すぎ!可愛い!」







りーちゃんのハグはいつも力強い。中学の時からこんな感じに私にハグをしてくるんだけど、身動きがなかなか取れないんだよね。







あ。そろそろ足がつっちゃう...。







「凛、日和が潰れそう...」







紬がそう言っても凛は日和を力いっぱい抱きしめ続けた。








「可愛すぎるんだもん。いい子すぎるんだもん!こんないい子はあたしが彼女にしたいくらいだよ」
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