【完】好きだからそばにいるんだよ
「そうだよ。それは1番考えてはならない学校行事...。私たちには無縁のものだよ」
「単に勉強が嫌なだけだろお前ら」
白矢にとどめを刺された凛と紬。美華は何となく2人の気持ちが理解出来る。
美華も2人と同じく勉強が苦手。しかも今回は頭のいい日和がいないため、頼れる人がいない。
3人とってはそれがかなり絶望的だった。
「白矢くんには分からないの?私たちの気持ち」
紬は目に涙を浮かべて白矢に言ったが、白矢は動じず、ただため息をつくだけだった。
「これが学年上位の余裕か。美華、凛。3人で力を合わせて頑張ろう...!」
紬が手を出すと、美華と凛はその手の上に手を重ねて、頷いた。
そして中間テストの日。美華たちはいつも以上に気合が入っていた。日和に会いたい。その気持ちを胸に、テストに挑んだ。